【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝】オランダ2-2(PK3-4)(日本時間12月10日/ルサイル スタジアム)

FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準々決勝、オランダとアルゼンチンの一戦が行われ、アルゼンチンがPK戦の末、勝利を収めベスト4進出を果たした。

【映像】メッシ、完璧PK&神アシスト

立ち上がりから両チーム共に決定的な一打がない中で迎えた34分、ついに均衡が破れた。中盤でボールを持ったリオネル・メッシがドリブルで運びながらゴール前へスルーパス。抜け出したナウエル・モリーナが相手GKとの1対1を制して、アルゼンチンが先制した。

アルゼンチンが1点リードで迎えた後半は、ステフェン・ベルフハイスとトゥーン・コープマイネルスの2枚の交代カードを切ったオランダの攻撃にいなしながらチャンスを伺う。すると73分、左サイドから仕掛けたマルコス・アクーニャがボックス内に侵入したところでオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースに倒されてPKを獲得。このPKをメッシが右隅へと確実に突き刺してリードを広げることに成功した。

その後、オランダが83分に右からのクロスにワウト・ウェクホルストが合わせて1点をされると、90分間で10枚のイエローカードが乱れ飛んだゲームは終盤、ヒートアップした両チームが一時乱闘騒ぎに。後半アディショナルタイム11分、アルゼンチンは自陣エリア付近でFKを与えてしまう。トリッキーなプレーからオランダに同点弾を決められてしまい、慌ただしくなった試合は延長戦へと突入した。

しかし延長戦でも勝負はつかず、試合の行方はPK戦に託された。

オランダの先行で始まったPK戦は、キャプテン、フィルジル・ファンダイクが1人目のキッカーで登場するも、左へ蹴ったシュートをアルゼンチンの守護神エミリアーノ・マルティネスが完璧にシャットアウト。
一方、後攻の1人目はアルゼンチンのキャプテン、メッシ。GKの動きを読み切って逆を突く左への丁寧なシュートを決めてリードを奪った。
続くオランダの2人目、ステフェン・ベルフハイスの右へのシュートも、GKマルティネスが読み切ってセーブ。2人連続で止めてアルゼンチンの優勢を決定づけた。
オランダが4人目を終えて、これを決めればアルゼンチンが勝利という場面でキッカーを務めたエンソ・フェルナンデスのシュートは左へと外れて勝負は最終、5人目へ。
先行オランダはルーク・デヨングが決めると、続くアルゼンチンの5人目、ラウタロ・マルティネスがGKの逆を突く左へのシュートを決めて勝負あり。

120分で決着がつかなかった試合は、PKスコア4-3でアルゼンチンが勝利を収めた。

メッシを擁してワールドカップ制覇を目指すアルゼンチンが準決勝へと進出。悲願の世界一まで残り2勝となった。

(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)