オランダ代表のルイ・ファン・ハール監督が、指揮官の座を降りることを明かした。10日、イギリス紙『イブニングスタンダード』が報じている。
9日、オランダはアルゼンチンとFIFAワールドカップカタール2022の準々決勝で対戦。試合は2点を先行される苦しい展開も、ワウト・ウェクホルストが起死回生の2得点。延長戦でも決着はつかず、PK戦までもつれ込む大熱戦となったが、最後はラウタロ・マルティネスに決められ、力尽きた。
試合後、ファン・ハール監督がインタビューに応じ、この大会限りでの退任を自分の口から発表した。
「信じられないほど痛みを伴う。何よりもまず、オランダ代表の監督を続けるつもりはない。なぜなら、私はこの期間までしか、監督をやらないと決めているからだ。これが最後の試合だった。3回目の政権では、20試合を指揮してきたが、無敗だった(14勝6分。PK戦は引き分けにカウント)。それを調べられるのはGoogleだけだと思うね。今、素晴らしい選手たちとの素晴らしい時間を振り返っている」
「今日は負けたと思っていない。PK戦だけだった。素晴らしい時間を過ごした。そして、我々がどんな形で敗退したかに直面するのは信じられないほど苦しい。特に、こういうことになるのを防ぐためにあらゆる手を尽くしたからね」
ファン・ハール監督は、2022年初頭に前立腺がんと診断され、今大会限りでの退任はすでに示唆していた。その言葉を覆すことはなく、退任の運びとなるようだ。なお、後任にはバルセロナなどを指揮したロナルド・クーマン氏が復帰すると発表されている。同氏の初采配は、UEFA EURO2024の予選・フランス代表とのアウェーゲームになる。加えて、2023年6月には2022-23UEFAネーションズリーグ・ファイナルズも控えている。