ブラジル代表のFWネイマール(パリ・サンジェルマン/フランス)が、自身3度目となったFIFAワールドカップカタール2022を終えた心境を口にした。9日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。
ネイマールを筆頭に、南米予選を無敗で勝ち上がり、“歴代最強”との呼び声も高かったブラジル代表。グループGを2勝1敗の首位通過すると、決勝トーナメント1回戦韓国戦でも完勝し、ベスト8に進出した。迎えた準々決勝クロアチア戦、スコアレスのまま延長戦に突入するも、延長前半15分にネイマールが魅せて先制に成功する。しかし延長後半に追いつかれ、PK戦にまでもつれ込んだ末に、PK戦2-4で敗戦。2002年大会以来の優勝を目指した王国の旅は、そして自身初となる“ジュール・リメ・トロフィー”戴冠を目指したネイマールの旅は、終わりを告げた。
1992年2月5日生まれのネイマールは現在30歳。2010年8月にブラジル代表デビューを飾ると、自身3度目のW杯となった今大会で、ペレ氏が保持する同国代表の歴代最多得点記録「77」に到達した。ついに“サッカーの王様”に肩を並べ、新記録更新も目前に迫っているが、ネイマールは「今は、考えなければならないことがたくさんあるから、熱くなって何かを言うのは避けたい。自分にとって何が良いのか、代表チームにとって何が良いのか、この時間を使って考えたいと思う。扉を閉ざすわけではないけど、100パーセント戻ってくるとも言いたくない」と代表引退の可能性も考慮していることを明かした。
ネイマールの先制点で、ベスト4進出を大きく手繰り寄せたかのように思えたブラジル代表。2大会連続となるベスト8敗退の憂き目にあった王国の背番号『10』は、どのような決断を下すのだろうか。