フランスが、連覇へとまた一歩前進した。12月10日、カタール・ワールドカップ準々決勝でイングランドと対戦。前半は互いに守備を意識する展開だったが、17分にオレリアン・チュアメニのミドルシュートでフランスが先制。だが、後半早々にイングランドがPKで追いつき、オープンな展開になっていく。78分にはCKの流れからオリヴィエ・ジルーの得点で勝ち越し。イングランドはPKも得たが決め切れず、フランスが接戦を制した。
上写真=フランスが熱い90分を乗り切ってイングランドに競り勝ち4強入り!(写真◎Getty Images)
■2022年12月10日 カタールW杯 準々決勝(アル・ベイト)
イングランド 1-2 フランス
得点者:(イ)ハリー・ケイン
(フ)オレリアン・チュアメニ、オリヴィエ・ジルー
明暗分かれた「通算53得点」
84分、土壇場のイングランドに同点のチャンスが訪れた。この試合、2本目のPK。1度目は決めたハリー・ケインだったが、2度目は失敗。トットナムのチームメイト、フランスGKウーゴ・ロリスが守るゴールの上へと、ボールが飛んでいった。
奇妙な符合だった。両チームの背番号9は、この試合で代表チームでの通算53ゴールに到達している。ケインは17分のPKを決めてウェイン・ルーニーが持つ代表最多得点に並んだ。一方、フランスのCF、オリヴィエ・ジルーは78分、CKの流れからヘディングを決めて、チームに勝ち越し点をもたらしていた。
ケインは前回ロシア大会で得点王に輝いた。今大会はここまで4試合で1得点にとどまっていた。
それでも、前線でチャンスメークもするなど、チームの要であったことは確か。だが、最後の最後に、大事なゴールを決め切ることができなかった。
両チームのCFの通算53得点は、くっきりと明暗を分けた。
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