FIFAワールドカップカタール2022・準々決勝が10日に行われ、イングランド代表は1-2でフランス代表に敗れた。同試合で同点ゴールを記録したイングランド代表FWハリー・ケイン(トッテナム)が通算得点数を「53」とし、同代表の歴代最多得点記録に並んだ。
試合は17分にオーレリアン・チュアメニ(レアル・マドリード/スペイン)が強烈なミドルシュートを叩き込み、フランス代表が先制に成功。1点ビハインドとなったイングランド代表だったが、その後は右サイドのブカヨ・サカ(アーセナル)や中央のケインが相手ゴールに迫る。54分にはサカが倒されて得たPKをケインがきっちりと決め、試合は振り出しに。その後もイングランド代表の流れが続いたが、フランス代表は78分にオリヴィエ・ジルー(ミラン/イタリア)のヘディングシュートで再び勝ち越した。直後にはメイソン・マウント(チェルシー)が倒されて再びPKが与えられたものの、今度はケインが痛恨の失敗。試合はこのままタイムアップを迎え、イングランド代表は2大会連続のベスト4入りとはならなかった。
この試合で1ゴールを記録したケインは、イングランド代表での通算ゴール数が「53」に到達。かつてマンチェスター・Uでも活躍したウェイン・ルーニー氏が保持している同国代表の史上最多得点記録に並んだ。
前回大会では6ゴールで大会得点王に輝いたケインだったが、今大会は存在感を発揮しながらもグループステージでゴールは挙げられなかった。それでも、決勝トーナメント1回戦のセネガル代表戦で今大会初得点を決めると、フランス代表との準々決勝で2試合連続ゴールを記録。それでも、優勝候補の一角と目されていた“スリーライオンズ”の冒険はここで終焉を迎えることとなってしまった。