フランス代表の正守護神であるGKウーゴ・ロリスがイングランド代表戦を振り返った。フランス『レキップ』が伝えた。
10日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝でフランスはイングランドと対戦した。
優勝候補に挙げられている両チーム。どちらが勝ってもおかしくない中、試合は17分にオーレリアン・チュアメニがネットを揺らしてフランスが先制する。
イングランドは54分にハリー・ケインがPKを決めて同点とすると、78分にオリヴィエ・ジルーがヘディングで決めて勝ち越しに成功。直後にイングランドは2つ目のPKを獲得したが、ケインが失敗。そのままフランスが逃げ切り、勝利を収めた。
この試合でもゴールを守り、PKの1失点に抑えたロリス。まずはビッグマッチでの勝利を喜んだ。
「メンタル面について答えたい。イングランドというとても優れた素晴らしいチームとの難しい試合だった。予想通り、最後まで素晴らしい戦いだったし、称賛に値するだろう」
「試合の大事な場面ではしっかりとしたプレーができ、必要な時に相手にダメージを与えることができた。大きなご褒美だ」
「上層部、監督、スタッフ、みんなを祝福しなければいけない…さらなる自信につながるだろう」
一方で、トッテナムで長らく一緒にプレーするケインと2度のPK対決があり、1本目は決められたが、2本目はケインが外した。この時の心境についてロリスはコメント。嬉しい反面、悲しくもあったと正直な気持ちを語った。
「正直に言おう。その時は感情もあるし、戦いの最中だし、試合の途中だし、嬉しいこともある。でも、チームメイトだからこそ、悲しくもある。とてもリスペクトしているし、試合の大事な場面で責任を負った人間だ」
「ただ、そこがターニングポイントとなっただろう。彼は強い人間だし、這い上がる。この苦しみを彼と共有することしかできない」
「今はドレッシングルームでも行ったように、この勝利を味わうしかない。些細なことではないよ。僕たちは称賛に値するんだ」
また、この試合がフランス代表通算143試合目の出場となり、リリアン・テュラム氏を抜いて歴代最多出場記録を更新することに。また、自身が長くプレーするイングランド相手の勝利を喜んだ。
「僕は自分のプレーを心がけた。そしてチームを助けようと思った。必然的に、素晴らしいイングランドと対戦したので、大会が始まった時よりも多くのことをやらなければいけなかった」
「僕は幸せだ。何はともあれ、特別な夜だった。143回目の代表の試合、そして10年間プレーしてきたイングランドとの対戦だからね」