世代交代を進めるべきだ

FIFAワールドカップ・ロシア大会では日本とブラジルを破ってベスト4入りしたベルギー。その後のEURO2020ではベスト8とまずまずな結果を残しており、W杯・カタール大会でも期待されていたチームの一つだ。

しかし始まってみると、グループステージでは1勝しかすることができず、決勝トーナメント行きを逃すことに。しかも大会中にはチームメイト同士の不仲が報じられており、ベルギーにとってW杯・カタール大会は最悪の大会となってしまった。

大会後、指揮官であるロベルト・マルティネスが退団を発表。10番を背負って大会に臨んだエデン・アザールが代表からの引退を決めた。ベルギーはW杯・カタール大会を機に変わろうとしている。

バーンリーのヴァンサン・コンパニをはじめベルギーの新監督候補には多くの名前が挙げられている。

「若返りを目的として新監督を選ぶなら、ヴァウテル・フランケンはロベルト・マルティネスの理想的な後継者になると思う」

「彼はヘンクで、ビラル・エル・カンヌスにチャンスを与えた。彼は18歳で、実力を発揮するまでは全くの無名だった。マイク・トレゾールやペインツィルのような“忘れられた”プレイヤーをトップに立たせられるような人物を必要としている」

ベルギー『WALFOOT』では元ベルギー代表のラジャ・ナインゴランが新監督についてヘンクのヴァウテル・フランケンを推薦している。

フランケンは現代時代をベルギーで過ごしており、シント・トロイデンに長く在籍していた。引退後監督業を始めており、今季からヘンクを指揮している。若手を積極的に採用しながらも今季リーグ首位を走っており、育成に長けた指揮官である。

ベルギー代表の衰退は黄金世代の高齢化が原因だ。それは選手も思っていることのようで、マンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネは「年を取りすぎてしまった」とインタビューで話している。

今後のベルギーは世代交代を進める必要があり、そう考えるとフランケンは適任だ。黄金世代ほどではないかもしれないが、タレントは揃っている。ゼノ・デバストやヴァウト・ファエス、アルトゥール・テアトル、アマドゥ・オナナらが筆頭であり、今後フランケンがベルギー代表をけん引することになるのだろうか。