クロアチア代表のキャプテンを務めるMFルカ・モドリッチが、準決勝への思いを語った。スペイン『RTVE』が伝えた。

【写真】モドリッチがブラジルの選手たちを慰める

カタール・ワールドカップ(W杯)でクロアチア代表の一員としてプレーするモドリッチ。37歳で迎えている今大会は、集大成の大会になると見られている。

そのモドリッチは、グループステージから全5試合に出場。躍進するクロアチア代表を牽引している。

4年前のロシアW杯ではチームを決勝へと導くも、フランス代表の前に惜しくも敗戦。準優勝に終わり涙を飲んだ。

ラウンド16では日本代表、準々決勝ではブラジル代表をそれぞれPK戦で下し、2大会連続で準決勝に進んだクロアチア。モドリッチは、ここまでたどり着いたことを喜ぶと共に、自分たちが優勝候補に挙げられないことは気にしていないとした。

「再びW杯の準決勝に進出できたことは印象的だし、このチームがやっていることは信じられないことだ」

「誰もが強豪国に目を向けるというのは普通のことだ。僕たちは小さな国であり、誰も考えに入れていない。他の国が優勝候補であり、僕たちが影に隠れていることについては何も問題はない」

「つまり、僕たちがコントロールできない外部のものということ。僕たちは最大限に競争し、全てを捧げることしかできない。それが僕たちの強みだ」

人気国ではないことを理解しながらも、自分たちは自信を持っていたと語るモドリッチ。その自信が結果として表れていることは大きいとした。

「W杯に行く前にドレッシングルームでよくこのことについて話し、『クロアチアに気をつけろ』と言っていたんだ。僕は新たなクオリティとエネルギーをもたらせた若い選手と共に、とても優れた成熟したチームを見せたい」

「ユーロ以来、僕が知らなかった事実があると監督が僕たちに言った。22試合で1試合しか負けていないと。それは印象的だった」

「僕たちは多くの良い試合をしてきたし、何かを成し遂げられると確信していた。そして4年後、準決勝に進出したことはとても大きなことだ」

ノックアウトステージでは2試合連続でPK戦を制し、前回大会と同様に粘り強く戦って結果を残している。その理由は「メンタリティ」だという。

「僕たちはとても強いメンタリティを示している。GKのように、特にこの2試合では常に誰かが出てくるんだ。彼にはとても満足しているし、素晴らしいGKであると証明してくれた」

一方で、途中交代もある今大会。チームを最後まで助けられないことはもどかしいと感じているようだ。

「ピッチから出て、ベンチから彼を見て、助けられないというのは悪いことだ。緊張感もあるし、簡単なことじゃない。落ち着いて、自信を持って行動することが大事だけど、傍観者になるよりはよほどましだよ」

そのクロアチアが次に対戦するのはアルゼンチン代表。FWリオネル・メッシ擁する優勝候補だが、最高の試合をしたいと意気込みを語った。

「アルゼンチンは偉大なチームだ。1人の選手とだけ対戦したくはない。もちろん、メッシはとても大きく、彼らの最高の選手だ。彼を止めるには多くの苦労があるけど、僕たちは準備できているし、全力を尽くすつもりだ」

「一生に一度、人生で最高の試合をするために行こうと思う。決勝に進出するだけの十分な内容は残してきた」


【写真】モドリッチがブラジルの選手たちを慰める