ブラジル代表FWネイマール(パリ・サンジェルマン)が自身の公式インスタグラム(@neymarjr)を更新し、FIFAワールドカップカタール2022敗退後に退任の意思を表明したブラジル代表のチッチ監督へ感謝の思いを綴った。
2002年の日韓大会以来20年ぶり6度目のW杯制覇を目指し今回のカタール大会に臨んだブラジル代表。スイス代表、カメルーン代表、セルビア代表と同居したグループGを2勝1敗・勝ち点「6」の成績で首位通過すると、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では韓国代表に4-1と快勝した。しかし、優勝への期待が高まる中で迎えた準々決勝では、PK戦の末にクロアチア代表に敗北。無念のベスト8敗退となった。
2016年9月からブラジル代表を率いているチッチ監督はクロアチア代表戦後の会見で「自身には平和が訪れることとなる。サイクルの終わりだ。1年半前から決めていた通りのことで、私に二言はない。勝つためにこの代表チームを率いており、ここに残るためのドラマを作り続けていたわけではない。私のことを知っている人ならば、わかってくれるだろう」とコメント。指揮官を退任する意向を明らかにした。
これを受けてネイマールは11日に自身の公式インスタグラムを更新。次のようにチッチ監督への感謝の思いを綴っている。
「直接会う前にあなたとは何度も対戦したことがあるんだけど、正直に言っても良い? 僕はあなたのことを鬱陶しいと思っていたんだ。僕をマークするためのチームを作り、僕を倒すためにありとあらゆることをして、僕の悪口さえ言った。でも、運命は面白いよね。僕はあなたをコーチに、あなたは僕を10番にしたんだ」
「僕はコーチとしてのあなたが優秀であることは知っていたけど、一人の人間としてのあなたはもっと素晴らしかった。あなたが与えてくれたこと、そして教えてくれた全て、本当にたくさんのことに感謝するために僕はここに来た。あなたは僕にとって最高の監督の一人だ。今までも、そしてこれからも。僕は常にあなたのことを尊敬している」
「僕の師であるチッチ、すべての教えをありがとう。そして、僕が決して忘れない言葉があるとするならば、それは『精神的に強く』であり、僕たちはこの瞬間にこそ強くならなければならない。あなたに大きな抱擁を。そして、ありがとう」