ワールドカップ優勝まであと2勝となったアルゼンチン
FIFAワールドカップ・カタール大会を戦うアルゼンチンは、14日に準決勝でクロアチアと対戦する。2014年ブラジル大会以来となる決勝進出に期待がかかるが、エースFWリオネル・メッシが“バティ超え”を成し遂げるかどうかにも注目が集まりそうだ。
グループステージ初戦のサウジアラビア戦ではまさかの敗戦を喫したものの、続くメキシコ戦、ポーランド戦では勝利を収め、グループCを首位で突破したアルゼンチン。決勝トーナメント1回戦でもオーストラリアから2-1の勝利をもぎ取り、ベスト8進出を果たした。
準々決勝の相手は強敵オランダとなったが、アルゼンチンはここで予想以上の苦戦を強いられる。先制弾を奪ったのはアルゼンチンで、メッシの相手DFを欺くスルーパスによりDFナウエル・モリーナがゴールを奪い、73分にはメッシがPKを決め、スコアを0-2とした。
しかし、FWボウト・ベグホルストが終盤にヘディングからゴールを奪い、反撃の狼煙を上げると、試合終了間際に再びベグホルストがトリッキーなセットプレイからゴールを決める。オランダが土壇場で同点に追いつき、試合は延長戦に突入。120分を通しても決着はつかず、PK戦の末、アルゼンチンがなんとかベスト4進出を決めた。
この試合で1ゴール1アシストを記録したメッシは、今大会のゴール数を4とし、ワールドカップ通算ゴール数を10まで伸ばした。アルゼンチンにおけるワールドカップ通算ゴール数トップはガブリエル・バティストゥータ氏の10ゴールだったが、メッシはこれに肩を並べている。
さらに英『Daily Mail』は、ワールドカップ通算ゴール数だけでなく、コパ・アメリカなども含めた主要大会での通算ゴール数でもメッシがバティストゥータ氏と並んだことを伝えており、共に通算23ゴールとなっているようだ。
チームがなんとか準決勝進出を果たしたことにより、今大会中にメッシがバティストゥータ氏の記録を更新する可能性はまだ残されている。次の対戦相手はクロアチアとなるが、ワールドカップ通算ゴール数を11以上、主要大会通算ゴール数を24以上とすることができるか。