カタール・ワールドカップ(W杯)でスペイン代表を率いていたルイス・エンリケ元監督が、W杯を振り返ると共に、将来について言及した。スペイン『エル・パイス』が伝えた。

【写真】Twitch配信後のルイス・エンリケ監督

ロシアW杯の後、2018年7月にスペイン代表の監督に就任したルイス・エンリケ監督。骨肉腫を患っていた娘の看病のため、2019年6月に辞任をしたものの、11月に復帰。その後はチームを率いた。

2021年に行われたユーロ2020ではベスト4の結果を残すと、若手を積極的に起用して世代交代を図ることに成功。カタールW杯では、初戦のコスタリカ代表戦で7ゴールの圧勝を見せると、第2戦のドイツ代表戦では0-0のゴールレスドロー、そして第3戦の日本代表戦では1-2で逆転負け。それでもグループ2位で通過したが、ラウンド16ではモロッコ代表相手にPK戦の末に敗退。失意の中、2大会連続のベスト16で大会を去った。

敗退して間も無くしてルイス・エンリケ監督の退任が発表。現在はフリーの状況だ。

W杯期間中も定期的に自身のTwitchチャンネルでライブ配信を行っていたルイス・エンリケ監督は、『Ibai Llanos』のTwitchチャンネルに出演。自身の契約について、更新の話が過去にあったものの、W杯後には無くなっていたと明かした。

「ユーロが終わった後、契約を更新しようと言われていたんだ。だから、ワールドカップが終わってからにしようと断っていた。彼らは大きな大会の前に補強という意味で更新をしようとするのは理にかなっていると思う。でも、それが上手くいかなければ、補償しなければいけなくなる」

「ここでは『更新しない』と言われただけで、契約は終了した。決断を下す必要があると思っていたけど、その必要はなかった」

「アプローチがあったことは明らかだ。契約が切れて仕事を継続してしないのは初めてだ。信頼がなくなり、連盟が私をふさわしくないと考えているなら、この4年間与えてくれた信頼に感謝する」

ユーロの後に契約を延長する可能性があった中で、断っていたルイス・エンリケ監督。結果、W杯で結果が出なかったこともあり、契約満了での退任となった。

そのルイス・エンリケ監督は、優勝するチャンスがあったと改めてコメント。W杯を通じては、日本戦の後半立ち上がり以外は良いプレーをしていたと語った。

「我々はとても若いグループで4年間ワールドカップに向けて準備してきた。準決勝の進出者を見て、我々より優れたチームは見当たらなかった。だから、とても良いチャンスを失ったんだと感じている。サッカーのレベルで言えば、素晴らしいチャンスを失ったということだ」

「我々は選手たちに本当にチャンスがあることを納得させようとしていた。日本戦の12分間を除いて、良いパフォーマンスができたと思っている。私は監督であり、ポジティブに考えていく」

現在はフリー。代表監督として従事してきた中、今後はクラブを率いたいという願望を明かしながらも、オファーはなく、直近では自転車のレースに出場すると明かした。

「トレーニングをしたいし、クラブチームに挑戦したい。代表チームでできなかったことをより繊細に、より正確に展開できるようになりたいと思っている。このステージも終わりを迎え、来シーズンを待つことになりそうだ」

「そうでなくても、今朝、兄弟と一緒に行く南アフリカのマウンテンバイクレースに申し込んだことをお知らせする。今、何のオファーもない。アトレティコ?まず彼らが私を必要としなければ始まらない」

【写真】Twitch配信後のルイス・エンリケ監督