日本戦で先制ゴールを決めたスペイン代表のアルバロ・モラタが、その後に『エル・パイス』紙が行なったインタビューの中で、この一戦について振り返っている。

 11分に自身のヘディングシュートでリードを奪ったスペインは、その後もボールを支配し、日本を押し込んだ。だが、日本が選手交代を行なった後半に入ると、流れが一変。2ゴールを奪われ、逆転負けを喫した。

「どうして日本戦はあのようなことになったのでしょうか?」

 そう質問を受けたモラタは、「説明するのは難しい、カオスの5分間だった」と話し、こう言葉を続けている。

「僕たちに油断が生まれたにせよ、日本が11人全員を入れ替えたように事態が急展開を見せた。まるでコーナーに追い詰められたボクサーが起死回生の一撃を狙うように、流れを変えるプランを用意していた。日本の選手交代を機に、クレージーな試合になった」

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 30歳のストライカーは、「僕たちは完全に不意を突かれ、全くと言っていいほど反撃することができなかった。スペインはノックアウトされたようなものだ。信じられない気持ちだった」とその衝撃を回想している。

「日本の選手たちにも賛辞を贈らなければならない。スペイン戦だけでなく、ドイツ戦でも同じことをやっているわけだしね」

「クボ(久保建英)は『他のチームならもっとクリアで逃げていただろう』と話していました」との質問には、こう返答している。

「人生と同じさ。自分を傷つけると考えていたものが、世界で一番素晴らしいものになることもある。恋愛にせよ、仕事にせよ、家族にせよ、そういうもんだろ」

インタビュアー●アントニオ・ラディスラオ・モニーノ(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

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