【カタールW杯|準決勝】アルゼンチン 3-0 クロアチア/12月13日/ルイサル・スタジアム/得点者:ア=メッシ(34分/PK)、アルバレス2(39分、69分)

【アルゼンチン|採点】
●スタメン
GK
23エミリアーノ・マルティネス 6

DF
3ニコラス・タグリアフィコ 6


13クリスティアン・ロメロ 6


19ニコラス・オタメンディ 6


26ナウエル・モリーナ 6.5(86分OUT)

MF
5レアンドロ・パレデス 6(62分OUT)


7ロドリゴ・デ・パウル 6.5(74分OUT)


20アレクシス・マク・アリステル 6(86分OUT)


24エンソ・フェルナンデス 6.5

FW
MAN OF THE MATCH
9フリアン・アルバレス 7.5(74分OUT)
 
10リオネル・メッシ 7


 
●途中出場
DF
リサンドロ・マルティネス 6(62分IN)
 
MF
エセキエル・パラシオス 6(74分IN)
 
FW
パウロ・ディバラ 5.5(74分IN)
 
FW
アンヘル・コレア 採点不能(86分IN)
 
DF
ファン・フォイ 採点不能(86分IN)
 
 
●監督
リオネル・スカローニ 6.5
 
【アルゼンチン|寸評】
 4年前のグループリーグで喫した0-3のスコアを完全にひっくり消してリベンジ達成。前半の20分過ぎまで耐える時間が続いたものの、中央ゾーンをしっかりプロテクトして我慢する。すると、E・フェルナンデスの浮き球スルーパスからアルバレスが抜け出してPKを獲得すると、34分にこれをメッシがきっちり決めて先制。その5分後には再びカウンターからアルバレスが独力で持ち出して追加点を奪った。
 
 後半は攻撃的になったクロアチアに対抗すべくL・マルティネスを投入してシステムを4-4-2から実質5-3-2に変更。69分にはメッシがスーパーなドリブルで抜け出し、アルバレスが3点目を挙げて試合を決め、2014年大会以来のW杯ファイナルに駒を進めた。
 
 ボールを持たれても決して慌わてずに中央を固めてしっかり弾き返し、カウンターから勝負を決めるしたたかさが傑出。システム変更を含めたスカローニ監督の手腕も光った。
 
 1ゴール・1アシストのメッシも悩むが、この日のMOMはアルバレス。PK獲得に2得点と全ゴールを生み出しており、柔軟なポストプレーやスペースメイク、そして献身的なディフェンスも光った。
 
 今大会で初出場だったディバラは、やはり得意のプレーエリアが被るメッシと噛み合わず、ほとんど持ち味を発揮できなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【クロアチア|採点】
●スタメン
GK
1ドミニク・リバコビッチ 5.5
 
DF    
6デヤン・ロブレン 5.5
 
19ボルナ・ソサ 5(ハーフタイムOUT)
 
20ヨシュコ・グバルディオル 5
 
22ヨシップ・ユラノビッチ 5
 
MF
8マテオ・コバチッチ 5.5
 
10ルカ・モドリッチ 5.5(81分OUT)
 
11マルセロ・ブロゾビッチ 5.5(50分IN)
 
FW
4イバン・ペリシッチ 6
 
9アンドレイ・クラマリッチ 5.5(72分OUT)


15マリオ・パシャリッチ 5(ハーフタイムOUT)
 
●途中出場 
MF
13ニコラ ヴラシッチ 5.5(ハーフタイムIN)
 
FW
18ミスラフ・オルシッチ 5.5(ハーフタイムIN)
 
FW
16ブルーノ ペトコビッチ 5.5(50分IN)
 
FW
16マルコ・リバヤ 5.5(72分IN)
 
MF
7ロブレ・マイェル 採点不能(81分IN)


●監督
ズラトコ・ダリッチ 5
 

【クロアチア|寸評】
 ほぼ圧倒的にボールを支配しながら、シュートまで持ち込めなかった前半の20分過ぎまでが悔やまれる。ここで先制できなかったことが響き、いずれもカウンターから34分からの5分間で2失点してしまった。
 
 後半はヴラシッチ、オルシッチ、ペトコビッチと攻撃的なカードを次々と切り、ペリシッチを左SBに回すスクラブルの4-2-3-1に変更。後がなくオフェンス時は思い切って人数を掛けたが、前掛かりになった隙をメッシに突かれてアルバレスに決定的な3点目を奪われて万事休すとなった。
 
 基本はスタメンを固定し、ラウンド16と準々決勝で120分間を戦った代償としてやや疲れが見えた印象は否めず。今大会で2失点以上は初めてで、後半は反発力を発揮できなかった。
 
 結果的には完敗だけに選手には厳しい評価を下さざるをえない。頼みのモドリッチは難しい縦パスだったが1失点目のキッカケになった上に効果的なパスを捌けず、グバルディオルもメッシに完全に振り回され3失点目に関与してしまった。ソサは2失点目の場面で身体の向きが悪く、パシャリッチも存在感が希薄で、いずれもハーフタイムで下げられた。スーパーサブ陣も効果的なプレーはできず。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)


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