ビッグクラブから多くの関心を集めている若き左利きCBグバルディオル
14日、FIFAワールドカップ・カタール大会の準決勝、アルゼンチン対クロアチアの一戦が行われ、アルゼンチンが3-0で勝利。クロアチアは2大会連続の決勝進出を果たすことができなかった。しかし、20歳のDFヨシュコ・グバルディオルにとっては、この大舞台で35歳のFWリオネル・メッシと対戦できたことが、先の長いサッカー人生における貴重な財産となるはずだ。
DFデヤン・ロブレンと共にセンターバックでコンビを組み、クロアチアの最終ラインを支えている若き有望株グバルディオル。今大会はここまで6試合全てにフル出場しており、クロアチアが誇る粘り強い守備の一端を担っている。今回のワールドカップで名をあげたヤングスターの代表格とも言える。
ところが、今回のアルゼンチン戦ではクロアチア自慢の堅守が崩壊。3失点を喫して敗北した。その中でも3失点目のシーンは、グバルディオルがメッシとの1対1で敗れたことが最大の原因であり、判断次第では早めにファウル覚悟で止めることもできたはず。逆に誰なら止められたのかという驚異的な突破ではあったが、少なからず責任は感じていることだろう。
このグバルディオルとメッシの対決について、英『The Times』は「グバルディオル、永遠の天才リオネル・メッシに打ちのめされる」と表現。さらに、「世の中には非凡な才能を持つ者がいるが、全く別の惑星からやってきた天才もいる。若き日のグバルディオルはルサイル・スタジアムでその一人に出会ったが、そこで得た教訓は何年も心に焼き付くことだろう」と、今回の経験がグバルディオルの成長に繋がるであろうことも指摘している。
グバルディオルは現時点でもCBとしてかなりのハイパフォーマンスを見せているが、今大会を経て、もう一段階上のレベルに到達するはず。今後の彼のさらなる飛躍には期待したいところだが、まずは18日に行われる3位決定戦で、この敗北をどう挽回するのかに注目だ。