36年ぶりにワールドカップ優勝を成し遂げたアルゼンチン代表。
35歳のリオネル・メッシの新たな相棒として台頭したのが、22歳のフリアン・アルバレスだ。
『Ole』によれば、アルゼンチン人の妻をもつ元チリ代表FWイバン・サモラーノは、こう話していたそう。
「私はクラシックなセンターフォワードだったが、いまやそういう存在はいない。
いまのモダンなサッカーでは、フリアンが最も完成されたストライカーだと思う。
彼はあらゆることをうまくやる。
サイドに流れつつ、中に上手く入ってくるし、ファーストディフェンダーにもなってくれるし、チームメイトのこともサポートするし、ヘディングもうまいし、右でも左でもシュートを打てるし、短距離だけでなく長距離でもフィジカルパワーを発揮できる。クロアチア戦のゴールをそれを見せつけたよ。
なので、前線全体でプレーする選手でいえば、彼が最も完成されている。
なぜなら、アーリング・ハーランドはサイドではあまりうまくプレーできないし、キリアン・エムバペも“9番”としてはあまりプレーしないからね。
フリアンは全部やれる。何よりも彼には計り知れないほどのハートがあり、それが彼をより完成度の高い選手にしている。
彼がアルゼンチンサッカーの未来であることは間違いない」
アルバレスがクロアチアとの準決勝で見せた爆走ゴールは確かにすごかった。
センターサークル付近から突き進んでゴールまで奪っている。
レアル・マドリーやインテルでもプレーしたサモラーノはボックス内で勝負するタイプのストライカーだった。いまやそういう選手はいなくなったとしつつ、完成度でいえば、アルバレスはハーランドやエムバペ以上だと感じているようだ。