現地時間12月14日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝が行なわれ、準々決勝でイングランド代表を2-1で破った前回王者のフランス代表と、ポルトガル代表を1-0で下し、アフリカ勢初の4強入りを果たしたモロッコ代表が対戦した。

 試合は開始早々にいきなり動く。フランスは5分、右サイドを抜け出したグリーズマンの折り返しにエムバペが反応。混戦からこぼれたボールをテオがボレーで押し込んで幸先よく先制点を奪う。

 36分にはチュアメニのスルーパスに抜け出したエムバペがチャンスを迎えたが、ヤミクの決死のクリアに防がれる。さらにこぼれ球を拾ったジルーが狙ったが、枠を捉えられなかった。

 一方のモロッコは44分、右CKのチャンスを得ると、ヤミクがバイシクルで狙ったが、左のポストを叩き、惜しくもゴールとはならなかった。試合はこのままフランスが1点をリードして前半を終えた。
 
 迎えた後半は激しい攻防が続くが、両チームも決定機を作れない時間が続く。そんななかフランスは71分、敵陣の左でFKのチャンスを得ると、グリーズマンが蹴ったボールをテュラムが頭で合わせたが、枠を捉えられなかった。

 畳みかけるフランスは79分、エムバペがエリア内でドリブル突破からシュート。相手DFに当たって、こぼれたボールを途中出場のコロ・ミュアニが押し込んで追加点を奪った。

 反撃に出るモロッコは試合終盤に猛攻を仕掛けるも、フランスの堅い守備を前に得点を奪えず。試合はこのまま2-0で終了した。

 前回王者のプライドを見せたフランスが勝利を飾り、リオネル・メッシ擁するアルゼンチン代表の待つ決勝へと駒を進めた。
 
 フランスは史上3か国目となるW杯連覇を果たせるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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