アーセナル所属のカタールW杯日本代表DF冨安健洋(24)は、オランダ代表DFデンゼル・ダンフリース(26)のトレード要員としてインテルへ移籍する可能性が取りざたされている。両選手のトレード報道には否定的な声が上がっていたが、アーセナルはインテルに対してトレードのオファーを提示したようだ。14日、英メディア『Caught Offside』が報じている。

 ダンフリースの去就については、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、トッテナム・ホットスパーなど複数クラブからの関心が伝えている。またイタリアメディア『カルチョメルカート』は先日、ダンフリースの獲得を狙うアーセナルに対してインテルが移籍金4000万ユーロ(約56億5000万円)にくわえて冨安健洋の譲渡を求めたと伝えていた。

 この報道に対しては、アーセナルOBのケビン・キャンベル氏が「冨安健洋は今季ここまで期待されるほどプレーしていない。だからといって、ミケル・アルテタ監督に突然必要とされなくなったわけではない」

 「冨安健洋はアーセナルにとって重要な選手であることに変わりはない。確かに(デンゼル・)ダンフリースは素晴らしい選手だが、彼の獲得はあくまでも独立している。(冨安健洋をはじめ)他の選手の退団を必要としないことは間違いない」と、冨安健洋が依然としてアーセナルの構想に含まれていると主張。

 欧州の移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も「インテルは現時点でダンフリースとの交換取引を求めていない。移籍金が高額であろうとなかろうと、これが彼らのスタンスである。少なくとも今季いっぱいダンフリースをチームに留めることが絶対的な優先事項だ」

 「アーセナルからの関心や冨安健洋を含むトレード移籍の噂もあるが、アーセナルがそこに大金を投じるとは思えない」と、実現の可能性が低いとの見解を示していた。

 しかし『Caught Offside』の報道によると、アーセナルは冨安健洋を交換要員に含めた上でインテルにダンフリース獲得オファーを提示した模様。ただインテルは交換要員が不要としてオファーを却下。少なくとも5000万ユーロ(約72億4000万円)の移籍金を求めているという。

 またインテルの要求額について『Caught Offside』は「(ガブリエウ・ジェズスの負傷により)ストライカー獲得の必要性が高まっていることを踏まえると、アーセナルにとっては投資しそうにない金額だ」と綴っている。

 なお冨安健洋は今季開幕当初、コンディション不良の影響もあり右サイドバックでイングランド代表DFベン・ホワイトのバックアッパーに甘んじていた。しかし10月9日のプレミアリーグ第10節・リバプール戦でエジプト代表FWモハメド・サラー(30)とマッチアップを制して勝利に貢献。これをきっかけに、左サイドバックでスコットランド代表DFキーラン・ティアニーからレギュラーを奪っている。