【FIFA ワールドカップ カタール 2022・決勝トーナメント準決勝】アルゼンチン3-0クロアチア(日本時間12月14日/ルサイル スタジアム)
36年ぶりの優勝を目指して戦ったアルゼンチンは、エース・メッシの1ゴール1アシストの活躍もあり、前回大会準優勝のクロアチアを下して決勝進出を果たした。日本、ブラジルとPK戦の末に勝ち上がってきた勝負強いクロアチアを相手に、アルゼンチンはアグレッシブなサッカーで快勝。メッシにおいては、今回が最後のワールドカップと言われているだけに、人一倍強い気持ちで試合に臨んでいることだろう。緊迫の試合前、メッシも周囲が声をかけられないほどの雰囲気を醸し出しているかと思われたが、ピッチに入る直前までエスコートキッズたちとハイタッチの連続。さらにはウインクまでサービスしていたから驚きだ。
最後のワールドカップで躍動するメッシは、試合を重ねるごとにコンディションを上げるように、ピッチ上でも大活躍。緊張のPKを豪快に決めて先制点を奪えば、3点目は個人技で右サイドをえぐり、ゴール前にプレゼントパス。試合の行方を決定づける仕事を果たした。試合後は仲間と肩を組み、スタンドに詰め掛けたサポーターと一緒に大きな声で喜び続けた。残すは決勝だけだが、ここまでは「メッシの大会」と言っても過言ではないほどだ。
サッカー選手最高の栄誉であるバロンドールを7回も受賞し、さらにワールドカップで輝くメッシは、子どもたちからすれば異名の「神の子」ならぬ、まさに神のような存在だろう。試合開始直前、通路にいたメッシはエスコートキッズの列に自ら近づくようにハイタッチし続けると、そのうちの一人にはかわいらしくもかっこよくウインクのサービス。大事な一戦を前にしながらも、その空間はメッシとサッカーキッズによるファンイベント、といった雰囲気だった。
(ABEMA/FIFA ワールドカップ カタール 2022)