ベルギーはトップレベルの指揮官を欲している

ベルギー黄金世代最後のチャンスと考えられたFIFAワールドカップ・カタール大会は、まさかのグループステージ敗退で終わった。

振り返ればベルギーの入っていたグループFからはクロアチア代表、モロッコ代表とベスト4に2チームも食い込む結果となったため、ベルギーがグループステージで沈んだのも仕方がないか。クロアチアとモロッコの実力が上だったということだ。

この結果を受け、ベルギー代表監督ロベルト・マルティネスは退任を表明。マルティネス体制は2016年から続いてきたが、結局はEUROもワールドカップも獲得できなかった。

英『BBC』は、ベルギーサッカー協会がメジャータイトル獲得の術を理解している人物を新指揮官に招きたがっていると伝えている。ベルギーは2012年からの4年間を代表OBのマルク・ヴィルモッツ、2016年からの6年間をマルティネスで繋いできたが、どちらも世界トップレベルとは言い難く、タイトル獲得に慣れている指揮官ではない。

FWエデン・アザール、ロメル・ルカク、MFケビン・デ・ブライネらのタレント力を考えれば、指揮官次第でさらに上を目指せたかもしれない。

アザールは代表引退を表明したが、今のチームにはFWジェレミー・ドクやMFチャールズ・デ・ケテラエル、アンドレ・オナナなどポテンシャルの高い若手が揃う。すでに黄金世代に続く特別な選手たちが出てきており、次の世代で成功を収めるためにもトップレベルの指揮官が必要だ。

ややヴィルモッツ、マルティネス体制が長すぎた印象もあり、やはり黄金世代でビッグタイトルを獲得できなかったのは残念だ。