アイントラハト・フランクフルト所属の日本代表MF鎌田大地(26)は、FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)に参戦。ローマやトッテナム・ホットスパーなど複数クラブからの関心が伝えられる中、MF香川真司(33)の元所属クラブであるボルシア・ドルトムントへ今季終了後にフリー移籍することがほぼ確実となったようだ。

 イタリアメディア『Sportitalia』は15日、独自に入手した情報として「鎌田大地はドルトムント移籍へかなり近づいている。来年6月にフランクフルトと契約満了を迎えたこの日本代表選手にはローマをはじめセリエAの複数クラブも関心を寄せた。しかしドルトムントは移籍金ゼロで彼を迎え入れる準備が整っている」と速報。

 ドイツメディア『ブンデスリーガ・ニュース』は「ドルトムントが鎌田大地の争奪戦を制したようだ。この日本代表選手はドルトムントにフリーで移籍するという意思を固めており、移籍は間もなく完了する」と伝えている。

 一方、ドイツメディア『フースバル』は『Sportitalia』の報道に対して「フランクフルトは、鎌田大地をドルトムントにフリーで移籍させるのだろうか?イタリアからの報道は今、まさにこの傾向を主張したがっている」

 「『Sportitalia』の報道は当分の間、慎重に扱われるべきものである。確かにドルトムント移籍の噂はあるが、ドルトムントがどれだけ本気で彼の獲得に動いているのか推測できない」とし、同選手の新天地がドルトムントであると考えるのは早計だと主張している。

 鎌田大地は今年8月末にベンフィカ移籍に迫っていたが、フランクフルトのオリバー・グラスナー監督からの説得をうけて残留。10月には英メディア『スカイスポーツ』が「フランクフルトが2025年6月までの2年契約延長を打診。チーム内最高額となる年俸を提示した」と報じると、マルクス・クレシェSD(スポーツディレクター)も契約延長オファー提示が事実だと認めていた。

 また選手本人はフランクフルトと契約延長に向かう中、先月12日のマインツ戦後に「今季はフランクフルトに残りますよ。この冬に他のクラブと交渉する可能性があるとしても、すぐに去ろうとは思っていません。(オリバー・)グラスナー監督と今シーズンはフランクフルトで終えたいと話していますしね」とコメント。今季いっぱいフランクフルトでプレーする方針を明らかにしていた。

 しかしカタールW杯開催期間中に、ミランやローマ、トッテナム・ホットスパー、アーセナルなど複数クラブが鎌田大地の移籍先候補に浮上。ドルトムントの名前も含まれているが、同選手のまわりで大きな動きが見られるかもしれない。