イングランドを下したフランスが決勝へ進んだ

FIFAワールドカップ・カタール大会もまもなく終了。19日にはアルゼンチン対フランスの決勝戦が行われる。ダークホース・モロッコの躍進などもありながら、決勝は優勝候補同士の対戦となったが、同様に優勝候補と期待されていたイングランドは準々決勝で敗退。この結果を受け、大きな損失を被りかけている人物がいるようだ。
 
1966年以来の優勝を目指し、順当に勝ち上がっていたイングランドはベスト8でフランスと対戦。彼らはこの試合を1-2で落とし、大会を去っている。終盤にはPKを獲得し、同点に追いつく絶好の機会を得たのだが、FWハリー・ケインがシュートをバーの上へ外してしまった。
 
英『Daily Mail』によれば、イギリスのドーセットに本拠地を置く卸売業者『Wholesale Clearance UK』は、イングランドの優勝を予想していたようで、「イングランド、2022年ワールドカップのチャンピオン、やっと戻ってきた」と印字されたシャツを1万8000枚仕入れていた模様。これをどう売り捌けばいいか困っているようで、同社のマネージングディレクターはプレスリリースでこのように述べている。
 
「イングランドがワールドカップから敗退してしまったことは、本当に残念だ」
 
「カタールでのイングランドのパフォーマンスには本当に感心していたし、今大会で優勝すると確信していた。サプライヤーからシャツの販売を打診されたとき、私は単純に『ノー』と言えなかった」
 
「しかし今、『優勝した』と書かれた1万8000枚のシャツが残ってしまい、私はどうしたらいいのかわからないんだ」
 
「イングランドのファンにはシャツを1枚購入してもらい、歴史の一部として、また、大会を通じてチームがいかに素晴らしいプレイをしたかを思い起こさせるものとして、このシャツをキープしておくよう訴えたいと思う。彼らは優勝していないが、私の目には勝者として映っている」
 
同メディアによれば、当初29.99ポンド(約5000円)で販売されていたこのシャツは、現在9.99ポンド(約1700円)で販売されているという。どう考えても見立てが甘かったと言わざるを得ないが、こうして話題になったことは不幸中の幸いだろう。少しでも損失を防ぐことはできるのか。