11月20日に開幕し、約1か月に渡って熱戦が繰り広げられてきたカタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよファイナルを迎える。
今大会は、ドイツとスペインを撃破した日本や、アフリカ史上初のベスト4進出を果たしたモロッコなど、ダークホースの活躍が目立ったが、決勝のカードはアルゼンチン対フランスという優勝候補同士の決戦となった。
フランスが勝利すれば歴代3か国目となる大会連覇、アルゼンチンが勝てばディエゴ・マラドーナが伝説を残した86年大会以来、36年ぶりの戴冠となる。
注目選手は何と言っても、両国の絶対エースであるリオネル・メッシとキリアン・エムバペだ。パリ・サンジェルマンで共闘する両者はここまで5ゴールを挙げて得点ランキングのトップに立っており、得点王争いも大きなみどころのひとつだ。
両国は前回大会の決勝トーナメント1回戦で対戦し、その際は壮絶な打ち合いの末にフランスが4-3で勝利している。アルゼンチンにとっては決勝という大舞台でリベンジを果たすチャンスだ。
そのアルゼンチンは準決勝でクロアチアを3-0で破るなど、チーム状況は右肩上がり。メッシはもちろん、相棒のフリアン・アルバレスも好調を維持しており、ニコラス・オタメンディを中心とした守備陣にも死角はない。
一方のフランスは、前線にエムバペ、オリビエ・ジルー、アントワーヌ・グリーズマン、ウスマンヌ・デンベレという魅惑のカルテットを擁し、攻撃力ではアルゼンチンを上回っている。
心配されるのがチーム内で体調不良の選手が続出している点。実際、12月16日の全体練習にはラファエル・ヴァランヌやキングスレー・コマンなど5人選手が参加を断念。出場の可否は直前まで分からないが、おそらく万全の状態で臨むのは難しいだろう。
はたしてカタールの地でトロフィーを掲げるのはどちらの国になるだろうか。
【大会23日目】12月18日(日)に行なわれる試合
※対戦カード/キックオフ(日本時間)/放送予定
アルゼンチン対フランス(決勝)/24時/ABEMA、NHK
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部