カタール・ドーハ市内で行われたファン・フェスティバルに登場
カタール・ワールドカップ(W杯)は12月17日に3位決定戦を行い、クロアチア代表が2-1でモロッコ代表に勝利し、1998年フランス大会以来2度目の3位でフィニッシュした。これにより、残すは決勝の1試合となっている。ドーハ市内のファン・フェスティバルには、元ブラジル代表DFカフーが登場し、決勝のアルゼンチン代表とフランス代表の試合のスコアを予想した。
カフーは、2002年にブラジル代表が通算5度目の優勝を成し遂げた時のキャプテン。この時以来、ブラジルだけでなく南米国の優勝はない。MCに“南米で最後のW杯優勝キャプテン”と紹介されてメインステージに上がったカフー氏は、大会について「毎日、毎日、私にとってのサプライズが起こっている」と語った。
MCから「どちらが明日の決勝で勝利する? あなたたちが優勝して以来となる南米国の優勝が実現すると思うか?」と問われると、ライバル国のアルゼンチンだけに、少し気まずそうな顔をした。そして、自ら答える代わりに「どっちが優勝すると思う? フランス? それともアルゼンチン?」と、ファンに問いかけた。アルゼンチンの名前を呼んだ時に歓声が圧倒的に多かったことを受け、カフー氏は覚悟を決めたように「よし、アルゼンチンだ!」と言い「2-1でアルゼンチン!」と、スコアも予想した。
フランスを応援する人たちやブラジルのファンからの「ノー!」という声も上がったが、アルゼンチンの優勝を予想した元ブラジル代表キャプテンは、上機嫌でファンに手を振っていた。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)