冬の移籍市場での人気銘柄となるか

15-16シーズンにフランス2部のリーグ・ドゥから1部のリーグ・アンに昇格したアンジェ。その後は継続してトップカテゴリーで戦っている。しかし今季は開幕から思うように勝てておらず、リーグ戦では15戦を終えて2勝。勝ち点8とリーグ最下位にいる。

FIFAワールドカップ・カタール大会後のシーズン後半戦は降格を避けるため、勝ち点を積み重ねる必要があるが、主力の放出が濃厚となっている。それがMFアゼディン・ウナヒとFWソフィアン・ブファルのことだ。

両者ともにモロッコ代表でも主力として活躍しており、今大会で評価を上昇させている。すでにウナヒには多くのクラブが関心を寄せており、今冬でのステップアップが期待されている。

「イタリア、スペイン、イングランド、フランスなどあらゆる国からオファーが来ている。我々の希望は1月に合意することだが、彼らがシーズン終了後まで残れるようにすることである。“退団を希望する選手を引き留めることはできない”ということは皆さんもよくご存知のはずです」

英『talk SPORT』ではアンジェの会長であるサイード・ジャバネ氏がウナヒとブファルを引き留めることは難しいと認めている。W杯の活躍で両者ともに注目の的であり、多くのクラブが彼らに関心を寄せている。

アンジェとしては後半戦を戦い抜くための重要な戦力を引き抜かれることになるわけだが、ウナヒとブファルの移籍金でチームを立て直せる可能性も出てくる。プレミアリーグのレスター・シティはウナヒ獲得に興味を持つクラブの一つであり、準備しているオファーは4500万ユーロ(日本円にして約65億円)とされている。チームを立て直すには十分な金額だといえる。

カタールの地で光り輝くウナヒとブファル。すでにオファーは来ているようで、どのクラブにステップアップするのだろうか。そして主力を引き抜かれる可能性が高いアンジェが今後どのように立ち回るのか注目したい。