波乱で崩れず栄光を掴んだ

FIFAワールドカップ・カタール大会はリオネル・メッシの大会となった。

長年、サッカー界をけん引してきたメッシだが、35歳ともう若くない。W杯はこのカタール大会でラストと大会前に公言しており、フランスとの決勝戦の前には、「この終わり方がベストだ」と話している。

そんなメッシのW杯・カタール大会は波乱からのスタートだった。サウジアラビア相手にメッシのPKで先制するも、後半に2ゴールを許してまさかの敗戦。それでも2試合目のメキシコ戦では2-0と手堅く勝利し、その後は勢いに乗って決勝まで来た。

決勝ではフランス相手に3-3の激闘を演じ、PK戦の末、勝利を掴んだ。メッシはもちろんゴールを決めており、2ゴールの大活躍である。

大会を通じてメッシは7試合に出場して7ゴール3アシストを記録している。アルゼンチン代表全体で15ゴールを今大会で奪っており、半分以上にメッシが関わっている。決勝戦後には表彰式が行われており、メッシは大会MVPに選出された。ムバッペも素晴らしい活躍を見せたが、メッシには敵わなかった。

『Opta』によると、メッシはW杯とコパ・アメリカの2つのコンペティションで26ゴールを決めた選手になったようだ。これまでのトップは25ゴールのロナウドだったが、カタールの地でメッシが記録を更新することとなった。

残念なのは今後W杯の舞台でメッシを見られない可能性があるということだ。ただクラブでの時間が残されており、今季のパリ・サンジェルマンはCLで決勝トーナメントに進出している。チームメイトには決勝で敵だったムバッペがおり、これほど頼もしい味方はいない。

W杯・カタール大会を主役として駆け抜けたメッシ。結果は優勝、大会MVP獲得であり、文句なしの結果に終わった。輝かしいタイトルの獲得に成功しており、今後の活躍に期待だ。