豪代表カミングスがムバッペとユニフォーム交換を試みたものの…

 アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じたカタール・ワールドカップ(W杯)。4年に一度の祭典の興奮はいまだ冷めやらず、今後は選手や関係者らの口からその舞台裏が語られていくことだろう。そんななか、オーストラリア代表FWが母国メディアにほろ苦い思い出を告白している。豪ニュースサイト「news.com.au」が報じた。

 記事によると、このほどカタールW杯でのエピソードを明かしたオーストラリア代表FWは、グループリーグ第1節のフランス戦に途中出場したジェイソン・カミングス。同国のニュース番組「ザ・プロジェクト」に出演したカミングスは、フランス代表の2選手から“冷たくあしらわれた”ことを明かした。

 フランス戦後にFWキリアン・ムバッペとのユニフォーム交換を試みたというカミングス。ムバッペ本人から「ドレッシング・ルームで会おう」と告げられたそうで、その言葉を信じフランス代表のドレッシング・ルームへと足を運んだ。部屋の前にいた用具係がいたため自身のユニフォームを渡しムバッペが来ることを10分ほど待っていたそうだが、再び現れた用具係から「今は絶対にダメだ。(ムバッペは)交換したくないそうだ」とぶっきらぼうにあしらわれてしまったという。

 望みが叶わなかったカミングスが母国のドレッシング・ルームへ引き返そうとしたところ、今度はフランス代表FWオリヴィエ・ジルーと鉢合わせ。その場で「ジルー。お願いだから君のユニフォームをくれないか? ファンなんだよ」と語りかけたものの、なんとジルーはカミングスのことを無視してその場を通り過ぎてしまったそうだ。カミングスはこの時のジルーの様子を番組でこう語っている。

「彼(ジルー)が僕の側を通り過ぎた時、英語を一切話せないフリをしたんだよ! プレミアリーグに10年もいたのにね!」

 フランス代表のスター2人から冷たいあしらいを受けてしまったカミングス。現地時間18日に行われた決勝をどのような思いで観ていたのだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)