ブラジル最大ネットワーク『Globo』が衝撃のニュースを報じた。先のカタール・ワールドカップでブラジル代表を率い、大会後に退任したチッチ前監督が強盗被害に遭ったというのだ。

 その日朝6時、61歳のチッチ氏は妻とともに日課である散歩に出かけた。リオデジャネイロ西海岸のビーチサイドで、地元の人にとってはよく知られており、犯人はそのタイミングを狙ったと見られる。

 自転車で夫妻に近づくと、チッチ氏のネックレスを強奪。『Globo』は「犯人は襲い掛かる際、ワールドカップでブラジルがベスト8敗退に終わったことへの不満を口にし、チッチ氏に罵声を浴びせていた」と記している。

 偶然通りかかった人物がチッチ氏を助け、犯人を取り押さえようとしたが取り逃してしまった。チッチ氏がさらなる被害を危惧して、犯人に追跡を制止したとも伝えている。いずれにせよ、なんとも痛ましく許しがたい事件だ。
 
 優勝候補筆頭だったブラジルながら、カタール・ワールドカップは準々決勝のクロアチア戦でPK戦の末に敗退した。試合後の会見でチッチ監督は「本当に辛い敗戦だが、私自身は穏やかだ。ひとつのサイクルが終わったのだと思う」とコメント。そのうえで「1年半前からすでに(退任を)決めていた。続投のドラマを演じたりはしない」と説明して、丸6年間に及んだ長期政権にピリオドを打った。

 後任候補には、ジネディーヌ・ジダン氏(レアル・マドリー前監督)、ジョゼ・モウリーニョ氏(ローマ監督)、さらにはジョゼップ・グアルディオラ氏(マンチェスター・シティ監督)ら大物の名が挙がっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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