現在イングランド・プレミアリーグで大ブレイクしている日本代表MF三笘薫。ブライトンでは先発のポジションを確保し、左サイドから常にチャンスを作り続けている。

先日行われたリヴァプールとのFAカップでは、試合終了間際にクロスをトラップで浮かせてキックフェイント、さらにアウトサイドキックでシュートを決めるという凄い場面を作り出した。

『The Sporting News』でコラムニストを務めているジェイ・ボスロイド氏は、その三笘薫のプレーについて言及。

かつてジュビロ磐田や北海道コンサドーレ札幌でプレーしていたジェイ氏は、日本でも見ていた三笘薫について以下のように書いている。

ジェイ・ボスロイド

「現在三笘薫はプレミアリーグで最高のウインガーの一人だ。プレミアで日本人が何人成功した?もし誰も成功していないのであれば、三笘が最も可能性を秘めている存在だ。リヴァプール戦のゴールは秀逸だったが、あのような技術も驚くべきことではない。

私がJリーグにいたころから、薫のことは絶賛してきた。そして川崎フロンターレも2020年にJ1と天皇杯を優勝した。あれはおそらく日本サッカー史上最高のクラブだったね。

ワールドカップを終えてから7試合で4ゴールを決めた三笘の姿は、まるで川崎で見ていた時のようだ。すべてが簡単に見える。彼は過去の選手を参考にしており、非常に頭がいい。

だからこそ、カタールW杯であまりプレーしなかったことにとても失望したよ。森保一監督をあまり責めたくはないがね。監督はそれぞれの考えを持っているものだが、日本人のメンタリティは知っている。

『あの選手は何回ワールドカップに出るつもりなんだ?彼よりも、今最高の力がある、最高の状態にある者を選ぶべきだ』という感覚よりは、選手の実績に対する忠誠心が強い。

例えば、W杯で鎌田大地はプレーするべきではなかった。彼はいいプレーをしたから使われたのではなく、評判で起用された選手だった。逆に浅野拓磨はプレーするたびに違いを作っていた。彼が先発するべきであった。

三笘は素晴らしかったし、いつも脅威だ。中に入ってゴールを決められる。下がってプレーもできる。フィニッシュも優れている。ビッグクラブが取りに来ても驚かない。

トッテナムのような場所に行くかもしれないし、マンチェスター・シティかもしれない。

リヴァプールは、この段階で彼をチェックするのはウンザリかもしれないが、三笘はとてもいいぞ!」

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ワールドカップではスーパーサブとしてウイングバックで起用されていた三笘薫。ジェイ・ボスロイド氏から見れば、スタメンで使うべき存在であったという。