一塁走者は、内野ゴロで二塁に送球されたら迷わずスライディング。そんな既成概念を振り払った斬新な走塁がメジャーリーグで披露された。6月14日(日本時間15日)に行われたカージナルスとパイレーツの一戦で、4回2死満塁からカージナルスの主砲・ゴールドシュミットはボテボテのショートゴロを放ったが、ここで一塁走者だったゴーマンが瞬時の判断で行った頭脳プレーにより得点を稼ぎ出した。日本でも見慣れないプレーだが、日米のプロ野球で活躍したイチローが推奨したと言われるもので、ABEMAのMLB情報番組「MLBスタジアム」で紹介されるとファンから「これはイチロー的プレー」「野球IQ高すぎ」という声が寄せられた。
2死満塁の状況であれば、守る野手からすればゴロが飛んだら近いところでフォースアウトを狙うのがセオリー。パイレーツのショート・カスティーヨも、ゴロを処理した後に当然のように二塁へバックハンドでトス。よく見る光景だが、その後が違った。際どいタイミングだと判断した一塁走者ゴーマンは、スピードが落ちるスライディングをするよりも、全速力でベースを駆け抜けることを選択した。もちろん仮にセーフになっても、その後はオーバーランでタッチアウトは免れないが、満塁からのゴロで一瞬でも二塁セーフの時間が作れれば、その間に三塁走者が生還する。1点をもぎ取るための頭脳プレーだった。
実はこのプレー、日本でも出たことがある。イチローが指導を行った高校球界の強豪、智弁和歌山だ。2021年、夏の甲子園大会出場をかけた和歌山県大会決勝で、2点リードの8回2死一、二塁からショートゴロに対して一塁走者が二塁に滑り込まず全力で駆け抜けた。その後二、三塁間で挟殺プレーが始まった間に、二塁走者がまんまと生還。当時は「イチローイズム」としてメディアでも取り上げられた。
メジャーリーガーであるゴーマンがこの智弁和歌山のプレーを見たかどうか定かではないが、イチロー的走塁は日米、プロ・アマを問わず、多くのファンを驚かせることになった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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