アニメ「スパイファミリー」(SPY×FAMILY)は、遠藤達哉氏が「少年ジャンプ+」に連載中の漫画「SPY×FAMILY」を原作とする作品です。2019年に連載が始まった原作漫画は、2023年9月現在、コミックス11巻まで発売されていて、シリーズ累計発行部数は3100万部を突破しています。アニメ1期は2022年4月から6月に第1クールが放送され、10月からは第2クールが放送されました。アニメ2期は2023年10月に放送予定です。
スパイのミッションのために作られた“偽りの家族”を描いたアニメ「スパイファミリー」は、コメディ要素も強い一方、シリアスさも盛り込まれた作品です。そのなかで「家族」「友情」「戦争」などに絡んだ、キャラクターたちの名言も数多く登場します。この記事では、そんなアニメ「スパイファミリー」の名言を紹介していきます。
目次
- アニメ「スパイファミリー」とは
- ロイドの名言
- アーニャの名言
- ヨルの名言
- シルヴィア(ハンドラー)の名言
- ベッキーの名言
- ダミアンの名言
- ユーリの名言
- アニメ「スパイファミリー」名言のまとめ
アニメ「スパイファミリー」とは
東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)が冷戦状態となって十余年。西国のスパイ・〈黄昏(たそがれ)〉は、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドを探るために一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよという指令を受けました。
黄昏は精神科医ロイド・フォージャーに扮して、孤児院から娘役としてアーニャを引き取り、仕立て屋で出会ったヨルを妻役とします。どうにか任務に必要な偽装家族を準備したロイドでしたが、実はアーニャは心が読める超能力者、ヨルは凄腕の殺し屋という秘密を持っていました。平凡とはほど遠い3人は、お互いの正体を隠したまま家族になり、さまざまな騒動を巻き起こし、同時に巻き込まれる毎日を送ることになるのです。
ロイドの名言
ロイド・フォージャーは仮の名で、正体は〈黄昏〉のコードネームを持つ西国の凄腕スパイ。「オペレーション〈梟(ストリクス)〉」のためにアーニャを引き取りヨルと結婚して、フォージャー家を作り上げました。つねに冷静なスパイであろうとしますが、節々で人間味のある言動が隠せません。
■子どもが泣かない世界、それを作りたくてオレはスパイになったんだ
“子どもが泣かない世界、それを作りたくてオレはスパイになったんだ”(第1話)
ロイドの留守中にアーニャが勝手に無線機をいじったことで、敵対組織にロイドの居場所がバレて、そこに居合わせたアーニャがさらわれてしまいます。理性ではアーニャを見捨てて計画を仕切り直すべきだと考えるロイドですが、スパイ失格だと思いながらも敵地に乗り込みアーニャを救出しました。
泣いてしがみつくアーニャを見て、「子どもが泣いていると腹が立つ」理由が、辛かった過去の自分と無意識に重ねていたせいだと気付きます。そして自分がスパイになった目的を思い出し、子どもを危険に巻き込んだことを悔やみつつ、アーニャを安全な場所に送り出してから単身敵地へ向かいました。そのときのロイドのモノローグが、こちらのセリフです。
ヨルを演じる声優の早見沙織(はやみ さおり)さんも、インタビューで印象に残ったシーンを聞かれて、このシーンとセリフを挙げています。
■普通の覚悟では務まりません。誇るべきことです
「自分を犠牲にしてまでも、誰かのために、何かのために過酷な仕事に耐え続けることは 普通(なみ)の覚悟では務まりません。それは誇るべきことです」(第2話)
ヨルの同僚・カミラのホームパーティに、恋人同伴で招かれたヨル。カミラは、ヨルの夫として現れたロイドが思ったよりもイケメンだったことに腹を立てます。ヨルが以前いかがわしい仕事をしていたことを匂わせ、貶めようとするカミラに、ロイドは動じることなく笑顔で「素敵です!」と返しました。幼い弟を養うために必死で働いていたヨルを褒め称えるロイドに、ヨルは驚いて頬を赤らめます。
■選ぶ学校を間違えました
「子どもの気持ちを軽んじるのが貴校の教育理念なのでしたら、選ぶ学校を間違えました」(第4話)
イーデン校の面接で「今のママと前のママ どっちが高得点だ?」と聞かれたアーニャは、何も言えず涙をこぼしてしまいます。孤児院にいたことから、アーニャの実の親が既にいないことを察していたロイドは、アーニャの気持ちを思って質問の変更を求めますが、面接官は意地悪な質問をやめません。任務のために冷静であろうとするロイドですが、 “我慢だ黄昏”という自分の心の声とは裏腹に、拳で机をたたき割ってしまいます。その後「選ぶ学校を間違えました」という言葉を残し、2人を連れて部屋を後にしました。
■素敵な姉弟だなと思って
「素敵な姉弟だなと思って。ずっと2人で支え合ってきたんですね。ユーリくん、今までヨルさんを守ってくれてありがとう。色々と大変なこともあったでしょう。これからは僕も精一杯彼女を支えるので、2人で一緒にヨルさんを幸せにしましょう!」(第9話)
ヨルのもとへ遊びに来た弟のユーリ・ブライアは、姉を愛するあまりロイドに対抗心をむき出しにします。お酒の酔いと、ヨルを取られたというショックと、ヨルとロイドのキスを止めようとして偶然ヨルに殴られたダメージによりユーリはフラフラになり、ヨルはそんなユーリに肩を貸します。
2人を見て笑うロイドに、馬鹿にされたと思って噛みつくユーリですが、ロイドが言ったのは「素敵な姉弟だなと思って」という言葉でした。その夜、独りになったロイドは、“他人を羨んだのはいつ以来だろうか…”と2人の姿を思い返します。
■演じてばかりでは、疲れてしまうこともありますからね
「演じてばかりでは、疲れてしまうこともありますからね」「なのでヨルさんもそのままでいてください」(第9話)
ユーリが秘密警察だと気付いたロイドは、ヨルのことも疑い始めます。確認するために、仕事へ行くヨルに盗聴器を仕掛け、さらに自分も秘密警察に変装してヨルに脅しをかけました。しかしヨルは潔白で、ロイドは安心します。
妻を演じる自信を無くして落ち込んでいたヨルに、ロイドは「演じてばかりでは、疲れてしまうこともありますからね」と声をかけて励ましました。ヨルは元気を取り戻しますが、自分に信頼の目を向けるヨルを疑ってしまったことや、自分こそがロイドという人物を演じていることに思うところもあるようでした。
■ヨルは充分がんばってるよ
「ヨルは充分がんばってるよ。だからアーニャもこうして懐いてる。それ以上に助けてもらえることなんてないよ」(第21話)
ロイドこと黄昏との結婚を夢見る西側のスパイ仲間・〈夜帷(とばり)〉ことフィオナが、ロイドが表向き務めている病院の同僚として自宅に訪ねてきました。アーニャは厳しい夜帷が母親になることを恐れて、現状を維持すべく「ホージャーけのむすめでよかったぁ~」と甘えて見せます。アーニャにキュンとしたヨルは、ロイドに「私がんばります!」とアーニャとロイドのために努力すると宣言。それを聞いたロイドは、充分がんばっているとヨルに笑いかけるのでした。ロイドの優しい言葉に、ヨルは感動して涙ぐみます。
■…そうやって死んだ仲間を何人も見てきた
「…そうやって死んだ仲間を何人も見てきた」(第22話)
組織から託されたミッションのため、ロイドとフィオナは変装して地下テニス大会に参加します。フィオナはロイドにいいところを見せたいあまりに無理をして、手がボロボロになってしまいました。
それに気づいたロイドは、無茶をしないよう諫めます。「大丈夫です これしき」と任務を優先して試合を強行しようとするフィオナですが、ロイドは静かに「…そうやって死んだ仲間を 何人も見てきた」と言い、フィオナは言葉を失いました。ロイドのスパイとしての過酷な過去が垣間見える一言です。
■その腕一本で成しとげてしまうんだ
“オレたち国家機関が血反吐を吐きながら築こうとしてる世界を、その腕一本で成しとげてしまうんだ”(第24話)
ヨルはロイドとのデートの後、自分には腕力しかないと自信を無くし、フィオナに妻の座を取られても仕方がないと落ち込みます。そんなヨルにロイドは、顔も覚えていない母の腕の中がどれだけ安心できたかを語ります。子どもを安心させるという点では、国家機関もかなわない母の強さをロイドは感じていました。
アーニャが笑顔でいられるのは、ヨルが安全基地になっているからであり、ヨルはもう立派なお母さんなのだから、これからもアーニャの母役でいてほしいとロイドは言葉をかけます。そして2人は、仲良く家に帰っていくのでした。
なおこのセリフは実際に口にしたセリフではなく、ロイドのモノローグです。前後のセリフはヨルへ語りかけているため若干わかりづらいですが、ほかのセリフと声色を変えている点や、セリフ後半からロイドの顔が映るカットになった際に口パクをしていない……という点で表現されています。
アーニャの名言
アーニャ・フォージャーは、フォージャー家の娘役として孤児院からロイドに引き取られた女の子です。イーデン校の親睦会を通じてターゲットに接近するという、ロイドのミッションにおいても重要な役割を持ちます。
実は人の心が読めるエスパーですが、それを利用して器用に立ち回れるわけではなく、しょっちゅう子どもらしい勘違いをして騒動を巻き起こします。そんなトラブルメーカー的な気質と、天真爛漫で舌足らずな口調がかわいらしいと、視聴者からの人気も高いキャラクターです。
■アーニャぴーなつがすき
“アーニャをしると、せかいがへいわに…!?”「アーニャぴーなつがすき」(第1話)
ロイドに引き取られたアーニャは、超能力でロイドが本物のスパイであることを知り、ワクワクが止まりません。一方のロイドは、ミッション遂行のためにアーニャのことを知って、良好な関係を築く必要があると考えていました。その思考を読んで、ロイドがアーニャを知ることが直接的に世界平和へつながると勘違いしたアーニャは、とっさに自分のことを伝えようとして「ぴーなつがすき」と言い出します。
この「アーニャぴーなつがすき」はというセリフは、TikTokやInstagramでも流行し、話題となりました。
■ちち、ものすごいうそつき。でも…かっこいいうそつき!
“ちち、ものすごいうそつき。でも…かっこいいうそつき!”(第1話)
敵対組織にさらわれたアーニャを、ロイドは正体がバレないように変装して助け出し、警察へ行くようにうながしました。しかし、ロイドの心が読めるアーニャは、助けてくれたのはロイドであることがわかっていました。
ずっとアーニャを助けるためのウソをつき続け、最後まで偶然買い物に来ていたなどという不自然なウソをつくロイドに、“ちち すごいうそつき…”と思いながらも「アーニャおうちかえりたい」としがみつきます。その後も、毒蛇が出たから引っ越そうなどと言うロイドを“ちち、ものすごいうそつき でも…かっこいいうそつき!”と思うアーニャでした。
■だいじょうぶます。こわくない
「だいじょうぶます。こわくない」(第4話)
受験のためにイーデン校に出向いたフォージャー一家。そこにハプニングで暴走した動物たちが押し寄せ、受験生や保護者達はパニックになります。
動物たちのボスである牛をヨルが素手で仕留めてその場を収めますが、倒れた牛が怖がっていることに気づいたアーニャは、牛に近づくと優しくその鼻先を撫でました。「だいじょうぶます こわくない」とアーニャに声を掛けられた牛は、静かに立ち上がり、去って行ったのです。アーニャの純粋で、優しいところがわかるセリフと言えるでしょう。
■100てんまんてんです
「100てんまんてんです。ちちもははもおもしろくてだいすきです。ずっといっしょがいいです」(第4話)
イーデン校の面接で、父と母に点数をつけるようにいわれたアーニャが言った言葉です。まっすぐな瞳で答えるアーニャに、ロイドとヨルは思わず目を丸くしました。
■いきなりなぐってごめんなさい
「いきなりなぐってごめんなさい。アーニャほんとはおまえとなかよくしたいです…!」(第7話)
入学式の日にダミアンを殴ってしまったアーニャ。仲直りできるかどうかに世界の平和がかかっているという思いで翌日謝ろうとしますが、なかなかチャンスが巡ってきません。
ようやく訪れた機会に謝ろうとするも、ダミアンの取り巻きたちの悪意ある心の声が押し寄せて、涙があふれてしまいます。泣きながら謝ったことで、ダミアンはアーニャが涙するほど反省していると勘違いして、そのしおらしさにアーニャを意識するようになりました。泣くほどつらい状況でも、しっかり謝ったアーニャの頑張ったシーンと言えるでしょう。
■アーニャのちから、ひとのやくにたった…?
“アーニャのちから、ひとのやくにたった…?”(第11話)
アーニャとロイドは、奉仕活動によって星(ステラ)を取ろうと病院を訪れます。ところが、モノを壊したり漫画に夢中になったりと粗相ばかりのアーニャは、看護師に怒られてしまいます。
そのとき、リハビリ用のプールに男の子が転落。パニックで動けないまま男の子は沈んでいきますが、周囲はまったく気が付きません。しかし、アーニャにだけは、溺れる男の子の心の声が聞こえていました。
とっさにプールへ駆け付け、飛び込んだアーニャは自分も溺れかけますが、男の子とともにロイドに助けられました。このことが評価されて星を授与され、ヨルとロイドに褒められたアーニャは、自分の能力が役に立ったことを実感して嬉しくなります。
■じなんは、そんなことしない
「じなんは、そんなことしない」(第19話)
ダミアンの父のせいで父親の会社が潰れ、学校にも通えなくなると勘違いしたクラスメイトのジョージは、ダミアンを逆恨みします。ダミアンがタバコを吸っていたと嘘をつき、殴られてもいないのにダミアンが殴ったといってダミアンを陥れようとしたのです。
ダミアンの友人であるエミールとユーインが否定しますが、先生はそれを信じることなくダミアンを問い詰めます。そのとき、アーニャは毅然として「じなんは、そんなことしない。アーニャみてた、そのこかってにころんだだけ」と証言してダミアンを助けました。
アーニャはダミアンが処罰を受けるとロイドのミッションに差し障りがあると思って助けただけなのですが、ダミアンは顔を赤くして、さらにアーニャを意識するようになりました。
ヨルの名言
ヨル・フォージャーは、フォージャー家の妻役としてロイドと結婚した女性です。市役所に勤務していますが、〈いばら姫〉のコードネームで暗躍する凄腕の殺し屋としての顔も持ちます。アーニャにとっては優しくて頼りになる母役である一方、普段はロイドやアーニャも驚くほどの天然ぶりを見せます。
■私にできることを精一杯がんばろう!
“普通の母親らしくふるまうことはできなくとも、私にできることを精一杯がんばろう!”(第6話)
ヨルがアーニャを連れてスーパーを訪れたところ、アーニャがイーデン校の制服を着ていたことで金持ちと勘違いされ、チンピラ集団につかまってしまいます。それを見て怒ったヨルは、素手でカボチャを割って啖呵を切り、チンピラ集団を撃退。しかし、ヨルはアーニャから目を離したことと、食材をダメにしてしまったことを悔やんで落ち込みました。そんなときに、アーニャから「アーニャつよくてかっこいいははすき!」と言われ、前向きになったヨルが心の中でつぶやいた言葉です。
■感情に任せて力をふるう者は真の強者とはいえません
「感情に任せて力をふるう者は真の強者とはいえません。ちょっとした意地悪くらいなら笑って流せるのがカッコイイお姉さんですよ。それに笑顔でいればケンカなんて起きないものです」(第6話)
ヨルの強さを知るアーニャは、強くなりたいといってヨルに特訓を受けていました。そのときにヨルから言われた言葉です。パンチを教えつつも、むやみに力を振るわないように教えるヨルの母親らしさが現れていました。
入学式の日に初対面のダミアンとその取り巻きから意地悪を言われたアーニャは、“いまこひっさつのぱんちをはなつとき…”と拳を握り締めますが、この言葉を思い出して思いとどまります。その言葉どおり笑顔を作ったつもりのアーニャでしたが、その顔は笑顔というより半笑いにしか見えず、小バカにされたとダミアンを余計に怒らせてしまいました。
■ロイドさんはアーニャさんにとって立派な父親です!
「自信持ってください! アーニャさん言ってたじゃないですか、100点満点だって。ロイドさんはアーニャさんにとって立派な父親です!」(第7話)
ダミアンと仲良くなることが絶望的な状況下で、ロイドのミッション成功のためにはアーニャの成績が重要になりました。ロイドは嫌がるアーニャに無理やり勉強をさせようとしますが、アーニャはそれを拒んで部屋に閉じこもってしまいます。
ロイドは、アーニャに完璧な優等生になることを望む前に、自分が理想の父親を演じなければいけなかったことに気づいて落ち込みます。そんなロイドに、ヨルがこの励ましの言葉をかけました。ロイドはそれを聞いて落ち着きを取り戻し、ヨルへの信頼を口にします。
■こんなにも嬉しいだなんて…
“殺しの仕事を続けるためにこの暮らしを守らねばと思っていましたが、お2人に認めてもらえるのが、笑ってもらえるのが、単純に、こんなにも嬉しいだなんて…”(第16話)
暗殺者として華麗に武器を操るヨルですが、料理の腕は壊滅的。これではいけないと、ロイドとアーニャには内緒で同僚のカミラに料理を習います。手を傷だらけにしながら練習して、ようやく故郷の味を一品だけ作れるようになったヨルは、2人にその料理を振る舞いました。
ヨルの料理の腕前を知るロイドとアーニャは恐る恐る口をつけますが、その味に「おいしい!」と驚きます。喜んで食べる2人の姿に思わず涙があふれたヨルが、心の中で思った言葉です。
シルヴィア(ハンドラー)の名言
シルヴィア・シャーウッドは西側の諜報機関の管理官(ハンドラー)で、ロイドの上司にあたるミステリアスな美女です。本国からの指令をロイドに伝え、その活動の管理・サポートをしています。周囲には冷酷な顔を見せる一方で、アーニャには優しく接します。
■大学では『戦争』を習わなかったようだな
「大学では『戦争』を習わなかったようだな、ボウヤたち?」(第14話)
テロを起こそうとしていた大学生たちを捕らえて、爆破ポイントを聞き出そうとしていたときのシルヴィアの言葉です。戦争を望む大学生たちに冷酷な面持ちで「おまえら、人を殺したことはあるか? 誰かに殺されたことは?」「砲撃で手足がちぎれたことは?」「骨が砕かれる音を聞いたことは? 爛れる肉の臭いを嗅いだことは?」と畳み掛け、初めのうちは言い返していた大学生たちも次第に言葉を失います。リアルな戦争の描写に、戦争の厳しさとシルヴィアの過去の壮絶な経験を感じさせる言葉です。
■今日が平和で何よりだ
「いや、わかるよ。私にもあれくらいの娘がいた」「今日が平和で何よりだ」(第15話)
テロを無事回避した直後、アーニャに会ったシルヴィアは「いい子じゃないか」とロイドに言いますが、ロイドは「人の苦労も知らんで…」と顔を引きつらせます。それに対してシルヴィアが返した言葉です。娘がいたという過去形と、いまの平和を噛みしめる言葉に、シルヴィアの思いがにじみ出ていました。
ベッキーの名言
ベッキー・ブラックベルは、アーニャのクラスメイトにして親友の女の子。大手軍事企業ブラックベルCEOの娘で、高級車で学校に送迎されるお嬢様です。
■あたしだけはアーニャちゃんのいいとこちゃんと知ってるもんね!
「あたしたちもっと仲良くなりたいな! あたしだけはアーニャちゃんのいいとこちゃんと知ってるもんね!」(第7話)
入学初日にダミアンへ暴力を振るったことで、翌日になっても周りの子どもたちはアーニャを遠巻きにして陰口を叩いていました。心の声が聞こえるアーニャは、彼らの悪意をダイレクトに感じて、「がっこうこわい…!」と震え上がります。しかし、ベッキーだけは何も変わらず、隣に座ってアーニャに笑顔を向けました。そのときに言われたこの一言で、アーニャの不安な気持ちがなくなっていくのです。
ダミアンの名言
ダミアン・デズモンドは、アーニャのクラスメイトで、父親は東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドです。アーニャを意識しながらも、いつも取り巻きと一緒に意地悪をしかけます。
■手違いや不正で星くれるような三流校だと、そう思ってんのか?
「おまえはウチの学校が手違いや不正で星くれるような三流校だと、そう思ってんのか?」(第11話)
アーニャが人命救助をしたことで、1年生初の星を取ったことに周りはどよめきます。「自分でつきとばして沈めたんじゃない?」「学校に大金つんで星買ったとか?」と陰口を叩く周囲の子から同意を求められて、ダミアンが言い放った一言がこのセリフでした。
ダミアンにも星に執着する理由があり、先を越されて人一倍悔しい思いをしていました。それにもかかわらず、普段意地悪ばかり言っているアーニャにも公正な態度をとるところは、男らしくて立派だとユーインとエミールからも評価されています。
ユーリの名言
ユーリ・ブライアはヨルの弟です。表向きは外交官ですが、実は国家保安局に務める秘密警察の一員。秘密警察であることは、姉のヨルも知りません。姉を溺愛していて、ロイドに対して敵意をむき出しにします。
■ボクは幼い頃無力な自分が悔しかった
「ボクは幼い頃無力な自分が悔しかった。早く姉さんの力になりたかった。そのために勉強をがんばった」(第18話)
ヨルに頼まれてアーニャに勉強を教えに来たユーリが、アーニャから勉強が好きかと聞かれて答えた言葉です。ユーリを育てるために、ひたすら頑張ってきたヨル。そんな姉に育てられたユーリもまた、姉の力になるために努力をして、立派な外交官(本当は保安局員ですが)になりました。今でも姉の安全のために国を守らなければと思っていて、そのために努力を欠かしていません。
アニメ「スパイファミリー」名言のまとめ
仮初めの家族が意図せず大騒動を巻き起こすアニメ「スパイファミリー」。全体的にはコミカルな雰囲気ですが、利害関係の一致で一緒にいたはずの家族に生まれる絆や、それぞれの信念、抱える過去などから、多くの名言が誕生しています。アニメも2期の放送も発表されたので、これからもキャラたちが生み出す名言を楽しみに観ていきましょう。
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
アニメ『スパイファミリー』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | オペレーション〈梟(ストリクス)〉 | 添い寝アーニャがカワイイ! |
2 | 妻役を確保せよ | さりげないプロポーズ(?) |
3 | 受験対策をせよ | アーニャの絵はアニオリ要素 |
4 | 名門校面接試験 | ロイドの怒りが胸に刺さる… |
5 | 合否の行方 | ロイドマン大奮闘! |
6 | ナカヨシ作戦 | ヨル直伝のパンチ炸裂!! |
7 | 標的の次男 | アーニャの泣き顔にキュン! |
8 | 対秘密警察偽装作戦 | ヨルさんのウソが雑過ぎる… |
9 | ラブラブを見せつけよ | ノリノリのフランキーがイイ味! |
10 | ドッジボール大作戦 | アーニャを守るダミアンが尊い! |
11 | 〈星〉(ステラ) | お出けけ服のアーニャが◎ |
12 | ペンギンパーク | ぺんぎんマン(CV:ロイド)の味 |
13 | プロジェクト〈アップル〉 | アーニャonボンドの疾走感は必見! |
14 | 時限爆弾を解除せよ | 意外と?礼儀正しいアーニャ |
15 | 新しい家族 | 「今日が平和で…」シルヴィア名言回 |
16 | ヨル's キッチン/情報屋の恋愛大作戦 | アーニャに同情されるフランキー… |
17 | ぐりほんさくせんを決行せよ/〈鋼鉄の淑女〉/オムライス♡ | 種﨑さんの一人芝居、レベル高すぎ! |
18 | 家庭教師の叔父/〈東雲〉 | イケボスパイ現る(CV中村悠一) |
19 | デズモンドへの復讐計画/母、風になる | ヨルの超絶パルクール |
20 | 総合病院を調査せよ/難解な暗号を解読せよ | フィオナ初登場! |
21 | 〈夜帷〉/はじめての嫉妬 | やべー女が家に来た! |
22 | 地下テニス大会 キャンベルトン | フィオナ、顔の圧が凄い |
23 | 揺るがぬ軌道 | 「勝ちました!」が可愛いヨル |
24 | 母役と妻役/ともだちとかいもの | ヨルの子守歌は必聴! |
25 | 接敵作戦(ファーストコンタクト) | おとな達のピリピリ腹芸 |
26 | ちちとははをびこうせよ | お尻の痛みと戦うヨル |
27 | ボンドの生存戦略/ダミアンの野外学習 | ボンドのスーパーアクション! |
28 | 任務と家族/華麗なるボンドマン/子ども心/目覚まし | シスコン叔父にアーニャも胃もたれ! |
29 | 知恵の甘味/情報屋の恋愛大作戦Ⅱ | カワイイが過ぎるアーニャの泣き顔 |
30 | 越境作戦 | ヨルさんのショーパン姿が眩しい! |
31 | 戦慄の豪華客船 | 「人妻なので」ヨルパワー全開! |
32 | 誰がための任務 | 「くそださい」ロイドのバカンス姿 |
33 | 船上の交響曲/姉のハーブティー | ヨルさんの船上大立ち回り |
34 | 未来を繋ぐ手 | アーニャ、奇跡の一投 |
35 | リゾートを満喫せよ/休暇自慢 | ロイドのファミリーお姫様抱っこ |
36 | バーリント・ラブ/〈夜帷〉の日常 | やべー女インフレ回 |
37 | 家族の一員 | 驚くほどスリムになったボンド |