アニメ「SPY×FAMILY」(スパイファミリー)は、遠藤達哉氏により「少年ジャンプ+」に連載中の同名漫画を原作とする作品です。原作漫画は2019年に連載がスタートし、2022年6月現在、コミックスが9巻まで刊行されています。シリーズ累計発行部数は2100万部を突破するなど、「少年ジャンプ+」史上最大の売り上げを誇る人気作です。アニメ「スパイファミリー」は、この人気を受けて2022年4月から分割2クールでの放送がスタート、10月から第2クール放送開始が控えています。
アニメ「スパイファミリー」に登場するアーニャは、スパイがミッションを達成するために作った“偽りの家族”に、娘役として孤児院から引き取られる少女です。実は他人の心の声を読む超能力を持つアーニャですが、父役となるスパイのロイドや、母役となる殺し屋のヨルはそのことを知りません。
かわいらしいビジュアルと、子供らしい天真爛漫さもあって原作でも屈指の人気キャラクターであり、周りの心の声を読んだときの、ちょっととぼけたツッコミでクスっと笑わせてくれるマスコット的な魅力もそなえています。
目次
- アーニャが登場するアニメ「スパイファミリー」とは
- アニメ「スパイファミリー」アーニャの基本情報!プロフィールを紹介
- アニメ「スパイファミリー」アーニャと家族の関係は?
- アニメ「スパイファミリー」アーニャの能力は?
- アニメ「スパイファミリー」アーニャのアニオリシーンまとめ
- アニメ「スパイファミリー」ダミアニャとは?
- アニメ「スパイファミリー」アーニャのまとめ
- アニメ『スパイファミリー』第1クール放送回一覧(動画リンクつき)
アーニャが登場するアニメ「スパイファミリー」とは
東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)が冷戦状態となって数十年。西国のスパイ“黄昏”が受けた指令・オペレーション〈梟〉(ストリクス)は、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドを探るために一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入するというものでした。
“黄昏”は精神科医ロイド・フォージャーに扮して孤児院から娘役としてアーニャを引き取り、仕立て屋で出会ったヨルを妻役とします。ところが、2人は平凡とはほど遠く、アーニャは心が読める超能力者、ヨルは凄腕の殺し屋でした。お互いの正体を隠したまま家族となった3人は、次々と事件を巻き起こしながら指令を進めていきます。
寄せ集めの偽家族であるはずの3人が、ふとした時に見せる強い絆や相手を想う気持ちに心が揺さぶられる一方で、3人全員の素性を知るのがアーニャだけということで生じるすれ違いが笑いを誘う作品です。アニメの公式HPでは、アーニャたちを描いた壁紙のダウンロードもできるようになっています。
アニメ「スパイファミリー」アーニャの基本情報!プロフィールを紹介
アーニャはとある組織の実験による生み出された、心を読むことができる超能力者です。孤児院にいたところをロイドに引き取られて、アーニャ・フォージャーとして一緒に暮らすことになります。
小柄ですが年齢は自称6歳で、好物はピーナッツ。緑の大きな瞳にピンクの髪の毛というかわいらしい外見的特徴を持ち、Twitterでも「かわいい!」と続々とファンを生み出しています。性格は天真爛漫で好奇心旺盛。行動力はありますが理解力は年相応で、読み取った心の声を勘違いするなどちょっと抜けているところもあります。
アーニャの基本情報【プロフィール】
・所属:イーデン校
・クラス:1年3組(セシル寮)
・身長:99.5cm
・靴のサイズ:14cmくらい
・得意科目:古語
・お気に入りのもの:きめらさん、ぴーなつ、すぱいあにめ、せいふく、ぺんぎんさん、おしろ、ちち(うそつき)、はは(やばん)、ベッキー(おじょうさま)、ほか
※一部ネタバレ要素を伏せています
(出典:SPY×FAMILY 公式ファンブック EYES ONLY)
アーニャの基本情報【声優】
アーニャを演じるのは、種﨑敦美さん。「アイドルマスター シンデレラガールズ」の五十嵐響子役や、「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のダイ役、「鬼滅の刃 遊郭編」では雛鶴役を演じる人気声優です。抜群の演技力と表現力で知られていて、演技の幅の広さには定評があります。
アーニャ役が決定した種﨑さんは「原作を読みながら、かわいい彼女に何度キュンとしたことか、何度お腹を抱えるほど笑わせてもらったことか。嬉しくて光栄でなんだかいまだに信じられないのですが、大好きな彼女を、大切に、おもいきり演じていきたいと思います。「わくわく…っ!!」するものをお届けできるよう頑張ります。よろろすおねがいするます!!!」と、公式サイトにてコメントを発表しています。
アニメ「スパイファミリー」アーニャと家族の関係は?
フォージャー家は、スパイである“黄昏”がミッションの遂行のために作った偽りの家族です。ロイドにとっては、あくまでミッションのため。ヨルやアーニャもそれぞれの利害が一致するために家族のフリをしていますが、一緒に生活する中で次第に家族としての絆が芽生えていきます。
今回の記事で取り上げたアーニャは、フォージャー家の娘役として引き取られた存在です。「子どもを名門校に入学させて懇親会で標的の動きを探ること」というロイドに課せられた任務のために、名門校に入学することが求められていました。
心を読むことができるアーニャは、ロイドがスパイであることも気づいていますが、反発するどころから彼の力になるために奮闘します。そして、入学後のアーニャは学校生活の中でクラスメイトのダミアンたちと友達になり、ロイドやヨルと家族としての生活を続けていきます。
アニメ「スパイファミリー」アーニャの能力は?
アーニャは、他人の心を読むことができる超能力者です。その能力のことは以前身を寄せていた孤児院でも内緒にしていたため、ロイドやヨルも知りません。一方、アーニャは能力でそれぞれの心を読み、ロイドが“スパイ”でヨルが“殺し屋”ということは理解しています。
心を読むという能力は非常に強力ですが、アーニャ自身はまだ6歳で、知能も年齢相応であることから、上手く活用できないことも多いようです。日々の生活や、フォージャー一家が関わる事件においても、心が読めるアーニャはときに全貌がわかるほど情報量が多いにもかかわらず、正しく理解できずに勘違いをして、斜め上の行動をとることが多いのも面白いところです。
アニメ「スパイファミリー」アーニャのアニオリシーンまとめ
アニメ「スパイファミリー」では、原作漫画では描かれていないアニメオリジナルのシーンが追加されていたり、物語の展開が原作とは少し異なっている場面があります。原作にはないアニメオリジナルストーリーや変更点・追加点は「アニオリ」と呼ばれ、作品のファンが注目している要素のひとつになります。ここではアーニャに関するアニオリシーンや、原作漫画とアニメの違いを紹介します。
第3話:アーニャが美術館でお絵描き
アニメの第3話は、原作漫画の第3話(MISSION:3)に該当します。この回はアニオリが多く、OP主題歌の後から面接の練習をするまでのほとんどシーンがアニオリです。
アーニャが引っ越してきたヨルに、キッチンやお風呂など家の中を案内するアニオリシーンが追加されています。アーニャはヨルを自分の部屋に連れて行くと、枕元に置いてあったぬいぐるみの「キメラさん」を紹介します。アーニャが掃除中にバケツの水をこぼしたり、クッキー作りを手伝うシーンも追加されています。
3話の中盤ではフォージャー家の3人で外出することになります。原作にないアニメオリジナルの展開は、美術館のキッズスペースでアーニャがお絵かきをするシーン、仕立て屋でヨルが面接で着て行く服を選ぶシーン、写真館で家族写真を撮るシーンです。
キッズスペースでアーニャが描いた絵は、スパイや殺し屋などフォージャー家の秘密がわかるものでしたが、絵を見たロイドには理解できていない様子でした。仕立て屋はアニメ第2話でアーニャの服を作った店と同じで、アーニャは店員に「このお店すごい。お気に入り」と伝えています。
第5話:アーニャ、初めて飛行機に乗る
原作漫画の第6話(MISSION:6)に該当するアニメの第5話は、アニオリ要素がふんだんに盛り込まれた回でした。第5話の冒頭で、フォージャー家の3人がイーデン校に向かう道中のシーンはアニオリです。さらに、イーデン校からの合格連絡を待つアーニャが、合格するようにお祈りのダンスを踊るアニオリシーンがありました。
その後、お城でお姫様になって助けられたいというアーニャの願望を叶えるため、ニューストン城を貸し切りにして、アーニャのごっこ遊びに付き合う展開になります。この流れは原作と同じですが、ニューストン城に行く方法とごっこ遊びの内容にアニオリシーンが含まれていました。
原作ではニューストン城に移動する手段は描かれていませんでしたが、アニメではロイドが操縦する小型の飛行機に乗って移動するシーンが追加。アーニャは飛行機に乗るのが初めてだと言い、楽しそうにしている姿が描かれました。
そしてニューストン城では、アーニャを助けるごっこ遊びをすることになりますが、原作との違いはアーニャとフランキーが用意した様々な試練にロイドが挑むところです。アーニャが作ったクイズが出題されて、ロイドが回答するアニオリ展開などが追加されています。
第7話:アーニャ、たぬきになる
アニメ第7話は原作漫画の第9話(MISSION:9)と第10話(MISSION:10)に該当します。ストーリーは原作通りですが、一部の描写でアニオリ要素がありました。
ダミアンを殴ってしまったアーニャに謝罪の必要性を伝えるため、ロイドが行動することになります。アニオリシーンは、昼休みにアーニャが食堂に移動する場面にありました。中庭にある木が剪定されて「SORRY」という文字になっており、アーニャがそれに気が付くシーンが追加されています。「SORRY」の文字はアーニャに謝罪させたいロイドの仕業だと思われます。
食堂では、アーニャが注文したオムライスにケチャップで「SORRY」と書かれていますが、アニメではお皿部分にも「SORRY」と書かれています。そして、アーニャがダミアンに謝る場面でもアニオリ要素がありました。謝ろうとするアーニャですが、ダミアンの取り巻き達の心の声で悪口が聞こえてしまいます。「たぬき面した庶民の子」などの悪口によって傷ついたアーニャが、たぬきになってしまうイメージがアニオリとして追加されています。
第10話:ヨルとドッチボールの特訓!が描かれる
アニメ第10話「ドッジボール大作戦」は、原作漫画3巻収録の15話(MISSION:15)のストーリーを中心に描かれています。
ドッジボールのクラス対抗戦が描かれたアニメ第10話では、原作にはないアーニャがヨルと一緒に様々な特訓をするシーンが追加されています。最初の特訓で腹筋をするシーンは、ヨルに足を押さえてもらって腹筋をしますが、アーニャは苦しそうな顔になり「命を賭した腹筋」とテロップが表示されました。ランニングをするシーンでは、途中で倒れてしまい散歩中の犬に頭をさすられていました。
さらに特訓は続き、暗くなった公園でヨルがボールの投げ方を教えます。ヨルは投げ方の手本を見せてボールを投げますが、ボールはすごい勢いで飛んでいき、公園の木を薙ぎ倒してアーニャを驚かせます。その他にも、ゴムチューブを使っての特訓やイメージトレーニング中にアーニャが居眠りをするシーン、部屋に使い込まれたトレーニング器具があるシーンがアニオリとして追加されています。
ドッジボールのシーンでもアニオリシーンが追加されています。アーニャがボールを投げる前に、ヨルとの特訓を思い返すシーンがあり、ヨルが「このボールを光の矢だと思うんです」と言ってボールを投げると、本当に光の矢のようにボールが飛んでいくシーンがアニオリで追加されています。原作でも回想はありましたが、ヨルが「投球のコツは体全体を使うことです!」と話している場面が描かれている程度で、実際にボールを投げるシーンは描かれていませんでした。
第11話:ボランティア先の病院で失敗ばかりのアーニャ
原作漫画16話と17話に該当するアニメ11話は、アーニャが星(ステラ)を獲得するために奮闘する回です。勉強・音楽・スポーツ以外での星を獲得する方法として、ロイドとアーニャは病院での親子ボランティアに参加します。
病院でのボランティアの内容にアニオリ要素がありました。原作では更衣室の掃除、図書室での本の整理のみ描かれていましたが、アニメではその2つのほかにも、ハンバーグやポテトなどの料理をこぼしている様子や、洗濯機が並ぶ部屋でシーツに埋もれて寝ているアーニャのシーンが追加されています。
その後、雑用に飽きて手術室に向かって走り出すアーニャですが、原作では走り出した次のコマでは看護師に注意されていたのに対して、アニメでは手術室に向かって走っていると通りすがりの看護師にぶつかってしまうシーンが追加されています。
第12 話:アーニャが買ってもらったお菓子の名称
第1クールの最終話にあたるアニメ第12話では、前半から中盤にかけては週刊少年ジャンプに出張読切として掲載された「EXTRA MISSION:1」(単行本2巻にも収録)の内容、後半では単行本4巻収録の番外編の内容が描かれています。
物語終盤、ロイドに注意されて大泣きしたアーニャは、家出すると言ってロイドとヨルを焦らせます。その後、街に出かけてお菓子を買ってもらったアーニャが機嫌を直すという展開がありました。この流れは原作と同じものですが、アーニャが持っているお菓子にアニオリ要素がありました。
アーニャが手に持っているお菓子の袋は、原作では「NEW OKASHI」と記載されていたのに対して、アニメでは「MAZEKOZE NUTS」に変更されています。アニメ「スパイファミリー」のオープニングテーマはOfficial 髭男dism の「ミックスナッツ」で、お菓子の袋に記載されていた「MAZEKOZE NUTS」という表記はOP曲「ミックスナッツ」を連想させるものでした。
さらに、お菓子の袋にはピーナッツに髭が生えているキャラクターが描かれています。そのキャラクターの吹き出しには「UMASA Dandrism」(うまさダンディズム)とローマ字で記載されており、Official髭男dismを意識したと思われるアニオリ要素になっています。
アニメ「スパイファミリー」ダミアニャとは?
ダミアニャとは、アーニャとダミアンのカップリングの通称です。アーニャとダミアンが登場する回が放送されると、SNS上では「ダミアニャ尊い」などの感想が数多く投稿されました。
ダミアニャは二次創作でも人気があり、コミュニティサイトのpixiv では「#ダミアニャ」のタグがついたイラストや漫画、SSが投稿されています。また、アーニャとダミアンが作中よりも大人になった姿を想像で描く「成長if」というジャンルも盛り上がりを見せています。
アニメ「スパイファミリー」第7話では、ダミアンと仲直りをしようとアーニャが泣きながら謝るシーンが描かれ、放送後にはダミアニャがTwitter トレンドに入って話題になりました。原作者の遠藤達哉氏も話題になったことを認識しているようで、トレンド入りを果たしたダミアニャという単語を見て「にほんへいわ」と言っているアーニャのイラストを投稿しています。
アニメ「スパイファミリー」アーニャのまとめ
アーニャは、西国のスパイである“黄昏”が、任務遂行のために作った偽の家族の娘役として孤児院から引き取られた少女です。じつは人の心を読むことができる超能力者であり、能力のことは内緒にしつつも、その力を生かしてロイドの任務遂行のために奮闘し、名門校に入学するという重要なミッションに挑みます。
天真爛漫で可愛らしく、家族のために頑張るアーニャは、ストーリーの重要な役割を果たすと同時に、人気のキャラクターでもあります。アニメ「スパイファミリー」でのアーニャの活躍が楽しみですね。
アニメ『スパイファミリー』第1クール放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
---|---|---|
1 | オペレーション〈梟(ストリクス)〉 | 添い寝アーニャがカワイイ! |
2 | 妻役を確保せよ | さりげないプロポーズ(?) |
3 | 受験対策をせよ | アーニャの絵はアニオリ要素 |
4 | 名門校面接試験 | ロイドの怒りが胸に刺さる… |
5 | 合否の行方 | ロイドマン大奮闘! |
6 | ナカヨシ作戦 | ヨル直伝のパンチ炸裂!! |
7 | 標的の次男 | アーニャの泣き顔にキュン! |
8 | 対秘密警察偽装作戦 | ヨルさんのウソが雑過ぎる… |
9 | ラブラブを見せつけよ | ノリノリのフランキーがイイ味! |
10 | ドッジボール大作戦 | アーニャを守るダミアンが尊い! |
11 | 〈星〉(ステラ) | お出けけ服のアーニャが◎ |
12 | ペンギンパーク | ぺんぎんマン(CV:ロイド)の味 |
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会