皆、80代から90代で、何年も進展がない人や、待ち続けている間に亡くなってしまう人もいる。せめて、来日を果たすことができれば親類が見つかるかもしれない。しかし、2国間の問題でもあり、民間の力だけでは限界がある。
フィリピンに多くの残留日本人が「無国籍」で取り残されている現状について国はどう受け止めているのか。
「日本政府といたしましては、こうしたフィリピン在留日系人の方々の高齢化が進む中にありまして、希望する方々の1日も早い国籍回復や、また一時帰国に向けた支援を進める必要性があると認識しております。実態調査の拡充を含め、フィリピン政府とも意思疎通しながら、引き続き積極的な支援を進めてまいりたいと考えております」(上川陽子外務大臣)
「戦後80年の節目が最後のチャンス」
