■偏差値が高い順に合否発表が遅く? 入試スケジュールの現状

 レナさんはもう1つの疑問として、「いろいろ調べると、偏差値が高い順番に合否発表がだんだん遅くなっていて、子どもと“受験ビジネスだよね”という話もしている。そこはなんとかならないのか」と投げかける。

“二重払い”が受験生の選択肢を狭めている(入学金調査プロジェクト発起人の五十嵐悠真氏、左列中断)
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 岩田氏は「私立大学の一般入試は2月1日から、という文科省の縛りがある。ほとんどの大学で、2月上旬に試験、2月中旬に合格発表、2月下旬までに入学金を払ってもらう、としないと成り立たないスケジュールになっている。国立の入試日程を(前に)変えるのは考えてもいいと思う」との見方を示す。

 一方、五十嵐氏はそれだけでは問題解決にならないと指摘。「推薦型の12月入試みたいなものも誕生していて、12月17日に入学金の締め切り日を設けていたりする。先日のニュースでも、文科省がこの形を容認していくということで、仮に国立大学の入試を早めたらそれより早い入試が出てくるだろう。そこは文科省に規制してほしい」と訴えた。

 その上で、「日本は他の国に比べて、私立大学の割合が多いという特徴がある。だからといって、私立の数を3分の1にしていいのかという話ではなく、それ以前に、国公立として国がきちんと面倒を見る学校を増やすべきではないか」とした。

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