【写真・画像】「人間ではなくなる」80代の戦場ジャーナリストが見た“戦争の極限状態” ベトナム戦争を若者に語り継ぐ 3枚目
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石川文洋さん

「やっぱり(沖縄が)“ふるさと”という意識は強い。私は4歳のとき、早くから出ていますから。大人になって出て、また帰った人と違うから。だから沖縄人として認められるかなと」(文洋さん)

 1938年、琉球王府の城下町が広がる那覇市首里で生まれた文洋さん。父は、琉球の時代小説や沖縄芝居の脚本を手がけた作家の石川文一(いしかわ ぶんいち)さん。執筆にのめりこんだ父は文洋さんが4歳のとき、仕事の幅を広げようと、家族を連れて本土に移住した。

 石川家の菩提寺である万松院に両親や兄弟が眠っている。物書きだった父の背中を追うように高校を卒業すると、ジャーナリストの道に足を踏み入れた。

「親不孝だと反省している」
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