■戦争の凄惨さを若者に語り継ぐ
2023年11月、県民平和大集会
那覇市で開かれた県民平和大集会。政府が南西諸島で進めている軍事強化に反対し、およそ1万人が集まった。政府の計画では、九州から沖縄県与那国島にかけて自衛隊を配備し、ミサイル基地も造られることになっていた。
文洋さんは、沖縄がまた戦場になるのではないか。どこかで起きる戦争の出撃基地として使われるのではないかと心配していた。
こうした中、ある企画が持ちかけられた。ベトナム戦争が終わって50年になるのを前に、沖縄の市民グループが日本にほんとベトナムの若者たちが平和を学ぶツアーを企画したのだ。「今元気なうちに、若い人たちにそれをぜひ伝えていきたいと思っています」(文洋さん)
「文洋さんの写真は人々の苦しみに目を向けている」
