■住民らで守る「石垣の里」

【写真・画像】何度崩れても積み直す…「石垣の里」の人々が守る“価値ある風景” 「孤立します、必ず」巨大地震想定で直面する厳しい現実も 2枚目
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「いしがき守ろう会」の吉田清一会長と住民ら

 高知との県境にある愛媛県愛南町の端にある集落が外泊。住民はおよそ50人で、多くの家が石垣に囲まれている。石垣は、台風や季節風から暮らしを守るために築かれた。

 4月17日の深夜、愛媛と高知を大きな地震が襲った。死者は出なかったが、最大震度6弱の地震は愛媛では初めてだった。愛南町でも強い揺れが観測された。

 地震で崩れた外泊の石垣は10ヵ所。けがをした住民はおらず、家屋にも被害はなかったものの石が道を塞いだ。地震の3日後から、住民たちは石垣を直し始めた。再び強い揺れがあるかもしれないという恐怖のなか、それでも手を動かした。

石垣を守る理由とは?
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