何度崩れても積み直す…「石垣の里」の人々が守る“価値ある風景” 「孤立します、必ず」巨大地震想定で直面する厳しい現実も

テレメンタリー
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 指揮をとるのは、「いしがき守ろう会」の会長・吉田清一さん。石垣は私有地にあり、修復に公的な補助は出ない。区長の吉田幸稔さんも清一さんと共に修復作業にあたった。

 発災から半月、作業は初夏の暑さを避けながら少しずつ続けられていた。「大きい石と小さい石を分けて、大きい石は両側から積んでいって、その間に『あんこ石』や『栗石』をどんどん詰めていって、石垣を安定させていく」(幸稔さん)、「やりだしたらだんだん楽しくなる。絵を描くようなもの」(清一さん)

 しかし、美しく頑丈に組み直すのは、簡単ではない。「悩みながら積む。何回も転がしては、(石の)座りのいいところを探してやる」(清一さん)

 清一さんは、若い頃、担い手の途絶えていた石積みの技術を独学で身につけた。以来、半世紀近くに渡って外泊の石垣を守ってきたが、70歳になる(取材当時)。「次からは区長さんやけんな。石積みは」。託された幸稔さんは生まれも育ちも外泊。「どっちかと言うと使命感の方が強いのかもしれん」。

「石垣の里」の成り立ち
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