ABEMAの中継には、今年2~3月に行われた棋王戦五番勝負で藤井名人と激闘を繰り広げた増田八段が出演。永瀬九段とも研究仲間であるため、解説の合間には両者の素顔を語る場面もあった。
藤井名人と永瀬九段は、今夏に行われる伊藤園お~いお茶杯第66期王位戦七番勝負でも激突することが決まっている。そこで、両者をよく知る増田八段ということもあり、「これから千日手が増えそうですね」と今後のタイトル戦線を予測した。
名人戦の本シリーズでは第1局~3局でも千日手筋が出現したが、いずれも打開策が選ばれた。その後行われた第4局では、1日目の夕方に千日手が成立。指し直し局では、先手番となった永瀬九段が押し切りシリーズ初勝利を飾っていた。さらに第5局でも連続して成立した千日手に、増田八段は「お互いに作戦が進化しているので、(千日手が)打開できなくなっていますよね」と分析する。
両者は、藤井名人のプロデビュー当時からの“研究パートナー”であることはよく知られている。2025年は年頭の王将戦七番勝負から名人戦、さらには王位戦とほぼ切れ間なく永瀬九段の挑戦が決まっているため、研究会は休止状態となっていることが予想されているが、タイトル戦がその“研究会の場”となりつつあるといっても過言ではない。
増田八段「今度の王位戦も千日手シリーズに」




