避難計画は機能するのか─。実効性が問われている。

「計画が破綻したことについてはどのように受け止めている?」(記者)
「破綻したというふうに誰か断じていましたか」(馳知事)
「道路が寸断されて逃げるところは実際にはない」(記者)
「それはちょっと表現は配慮が必要かなと思っています。改めて今般の事態を踏まえて断層の評価、またあの被災の状況、そういったことの見直しがなされているものと認識をしております」(馳知事)
「県民の安全を守るために実効性のある計画が必要だと思うのですが、知事としてはどんなふうにお考えか、教えてください」(記者)
「当然です」(馳知事)

 一方、志賀町の稲岡健太郎(いなおか けんたろう)町長は避難計画の見直しには、国や石川県の協力が不可欠だと考えている。

「震災の規模が大きすぎてすべて機能しなかったというのが今回の教訓かなと思います。避難先がもう今回の場合被災地になっている。そういった想定はこれまでなかったのかなと思います」

「うちの町だけで作れるものではないので。原子力災害は広域的な話になりますので。ただ実効性のあるのはどこまでかってのは実際難しいところかなと思っていますが、やはり今回の災害を踏まえた避難計画というものがもしお示しできれば、それは皆さんの安心につながるかなと思います」(稲岡町長)

志賀町復興タウンミーティングの実施
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