当選祝いといえば、2025年3月、石破茂前総理が初当選議員15人に対し、10万円の商品券を渡していたことが明るみに。石破氏は、1期生の選挙活動を支えた家族に対するねぎらいが目的で、お金はポケットマネーだと釈明。記者の「政治資金規正法に抵触しないか?」との質問には、「第何条のどの条文を仰っていますか」などと逆質問した。

 しかし、批判は高まった結果、石破氏は「法的に正しいといっても、世の中の方々との感覚と乖離(かいり)した部分が大きかったということは、痛切に思っている。大変申し訳ございません」と謝罪。当時、この問題で党内では「石破おろし」が加速し、退のひとつの要因になったとも言われている。

 なぜ石破氏の場合は、総額が高市総理に比べると少額だったにも関わらず、あれほど追い詰められたのか。青山氏は「支持率が低迷する中で、野党の批判と世論の風圧に耐えられなかった」と語る。なお、石破氏から商品券をもらった新人議員らは、すぐさま返却したという。

 高市総理は、返還について「求める考えはない」「発注も請求書の宛先も支部名だ。支部の政治資金収支報告書にも記載して報告する」と発言しているが、高市氏の支部から贈られた3万円分のカタログギフトを315人の議員はどうするのか。

 青山氏によると、石破氏は周辺にこう語っているという。「当選14回の私にも届くとは……。だから最初は誕生祝い(2月4日が誕生日)かと思いました。送り返すなんてことはしません。面白おかしく取り上げられるだけですから」。

問題の背景をジャーナリストが解説
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