■「12歳になる頃には日本人が仕上がっている」世界が驚く日本式教育
映画『小学校~それは小さな社会~』の舞台は東京の公立小学校。新1年生が掃除や給食の配膳の仕方など勉強以外のことも学んでいく姿や、運動会に向けて練習を重ねてきた6年生が連帯した演技をやり切る姿などが描かれ、先生側にもスポットが当てられている。
「日本の集団性の強さ・協調性の高さは世界が真似たいことの一つではありますけど、これは実は諸刃の剣であることはよく知っておく必要があります」(國學院大學教授 杉田洋教授)
同作はアメリカアカデミー賞短編ドキュメンタリー映画賞、そして日本時間4月7日には新たに米エミー賞にもノミネートされた。
映画の英語タイトルは「The Making of a Japanese」で、直訳すると「日本人の作られ方」。この英訳について、山崎氏は次のように語る。
「日本の場合は、小学校教育が社会の基盤なのではないか。世界中5、6歳児くらいは“子ども”という感じだが、日本の場合は12歳、小学校を卒業する頃には“日本人”になっている感覚があって、そこを掘り下げたいなと思ってこの映画を作った」
さらに、海外からの反響について山崎氏は続ける。
「公立の小学校の1年生と6年生を中心に春から春まで追っていくが、日本の私たちにとって当たり前の小学校教育が、海外から見ると驚きがある。自分もそう思って着目した。掃除であったり、給食の配膳であったり、行事ごとであったり、そもそも生活が教育の対象とされているこのシステムを見て、海外の方は驚いたらしい」
「全人格的な教育をする」日本と「勉強だけを教える」アメリカの違い
