日本の当たり前「掃除も配膳も」に世界が驚き…映画『小学校~それは小さな社会~』に見る“日本式教育” 山崎エマ氏が語る「12歳になる頃には“日本人”が仕上がっている」

わたしとニュース
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■個性を伸ばす?共に生きるを優先?世界が「日本式」に注目するワケ

 日本の教育の背景には、文部科学省の学習指導要領があり、「生きる力」を育むために「知・徳・体」(知=学力・思考力、徳=人間性・社会性、体=健康・体力)のバランスが求められているという。

 「徳」として人間性や社会性を育むことについて、山崎氏は映画制作を通じて次のように感じたという。

「言われてできることではないから体験をする。特別活動と言われる行事ごと、運動会や音楽会などで、人と関わる練習をして、何かを乗り越えるとか、何かをよりよくできることが増えるとか、そういうことを積み重ねて、気づけば日本の社会はごみがあまり落ちていないとか、そういった共通の意識、周りと協力することの楽しさなども学べる」

 こうした日本の教育において重要視される点ついて、中室氏は日米の違いを挙げる。

「経済学者の大竹文雄先生の研究に非常に面白い研究あって、アメリカと日本を比較すると、協調性というのは社会に出てから賃金を高めたり、職業選択で有利にする効果が日本にはある。でもアメリカだと、協調性が高い人は賃金が低かったり、職業選択で不利になるということがある」

「日本は結局、社会が求める能力を学校教育の中で培おうとしているのだと思う。コミュニティの中で人間同士の関わりを学ぶというのが日本の学校。これは協調性を非常に大切にしているからなのだと思う。アメリカの場合は個性を大切にする。本人のタレントだったり好奇心だったりというのを非常に大切にする。これは非常に対照的だが、両社会が求めているものの違いなのではないか」

 「個性を育む」と「共に生きる(共生)」はどちらが良いのか。山崎氏は次のように語った。

「本当は両方あるのがいいが、システムによって強さと弱みが出る。まだまだ日本は集団側。コロナも経て、いざという時に協力できる人間を作っていかないといけないと世界中が言っている中で、日本はそこが強くて個性が足りないと言われ続けている。そこは補える方法もあると思う。だから世界が共生という一緒に協力していくやり方をする日本に注目しているのではないか」

(『わたしとニュース』より)

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