日本の当たり前「掃除も配膳も」に世界が驚き…映画『小学校~それは小さな社会~』に見る“日本式教育” 山崎エマ氏が語る「12歳になる頃には“日本人”が仕上がっている」

わたしとニュース
(3/5) 記事の先頭へ戻る

■「全人格的な教育をする」日本と「勉強だけを教える」アメリカの違い

慶應義塾大学の中室牧子教授
拡大する

 同作を通じて見えた先生たちの貢献について、中室氏は日米の違いを指摘する。

「こういう全人格的な教育をするのは、日本の教育の特徴。私は高等教育をアメリカで受けていて、アメリカの教育と比較をするとやはり違いに驚かされることがある。アメリカの場合は、学校の先生は教えることが仕事であるという感覚があるから、夏休みの間は違う仕事をしていたりするし、17時を過ぎたら絶対に学校にいない。日本の学校の先生はそういう感じではなくて、放課後に部活を指導することもあるし、例えば生徒が家出すると先生も一緒になって探すという、それがいいか悪いかは別にして、そういう生徒の生活指導も含めて、全人格的な教育をする人が先生だというのが日本の教育にあると思う。勉強だけを教えているわけではない」

 海外の人たちが日本の手取り足取りの教育に驚く背景について、山崎氏も言葉を繋ぐ。

「海外の反応の中で、『こんなことも学校でやってるの?』みたいな。掃除や給食の配膳、手の上げ方など、人間を作っていく生活面のことは家庭でやる国が多いが、日本は社会全体が学校にそれを任せていている。あと行事ごとを何時間も練習してやるとか、音楽会をやるとか、私たちにとって当然のことが画期的という感じで見られる」

 山崎氏自身は日本の公立小学校とインターナショナルスクールを経験している。その違いについて次のように語った。

「比べるポイントができたことでそれぞれの特性を見ることができた。日本の小学校は、人の中で人とともにどう生きていくかの練習というか、映画のタイトルにもある『それは小さな社会』というところだったと思う。インターとか、その後アメリカの大学にも行ったが、そこは個性を作っていくというか、個人としてどうしてたいかを優先する。そして自分はそこでいいとこ取りをさせてもらったと思う」

「協調性」と「個性」…社会が教育に求めるものの違い
この記事の写真をみる(13枚)
このまま画像を見る
続きは広告を見た後にご覧いただけます
クリックして広告を見る