■多岐にわたるナフサ由来製品への影響と経済的打撃
現場としては、納期がずれるとお金が入ってないため、その期間が長いと経営的に不安になってしまう。会社ごとに体力が試されるシビアな状態で、民間の一会社が厳しい状態になりつつある。
「中小の事業者としては資金繰りはすごく大事なところになってくる。だから、そういったところを支えるような何か政策であったりとか融資であったりとか、そこは迅速に対応する必要があると思う」(ニクヨ氏、以下同)
石油製品の住宅関連メーカーへの影響として、TOTOは4月13日にユニットバスや浴室などの新規受注を停止したが、4月20日から段階的に再開したと伝えている。その他の企業も調整の可能性や納期未定、引き上げなど様々な対応を取っている。
「もちろん住宅関連だけでなく、本当に幅広い中間材として、ナフサから由来していろいろな製品ができているので、これだけじゃない大きな影響はあるし、値上がりもしていくのではないか。供給が足りていても、値上げは大いにあると思う」
改めて原油精製の仕組みを見ていく。原油は精製工場で加熱・蒸留されることで様々な製品に分けられる。例えば、重油は船や農業、軽油はトラックやバス、灯油はストーブやジェット機の燃料などに使われる。
そして、今注目されているナフサからは石油化学製品が作られている。この液体からエチレンやベンゼンなどの成分を取り出し、プラスチックや合成ゴム、合成洗剤の原料など様々なものを作る。これらナフサ由来の石油化学製品は多岐にわたり、身の回りにないものはないほどだ。さらに、医薬品など命に関わるものにも使われている。
原油価格の高騰により、ナフサの値上がりも深刻だ。今年1月1日には約510ドルだったが、最近では約1089ドルとなっており、苦しい状況が続いている。
「もちろん全部じゃなくて一部の材料として使われているにしても、やっぱり影響は出てくるだろう。倍以上なので、企業努力でなんとかなる水準ではない」
政府の今後の対応は
