「誰がEVモーターズジャパンに決めた?」バス導入の経緯不明、黒塗り議事録も…「大阪メトロだけで選んでいない」ジャーナリストが内情を解説

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元運転手が明かすバス性能のリアル 扱いづらいブレーキ

元EVMJ社製の都内コミュニティーバスの運転手
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 この問題は税金の扱いだけではない。人の命に関わる「安全性」への不安だ。

 EVMJ製の車両を巡っては、ハンドル操作のトラブル、ブレーキ系統の不具合、電気系統のトラブルが相次いでいた。突然ハンドルがきかなくなり、中央分離帯に接触した事例もあった。こうしたトラブルを受け、2025年10月には国交省が立ち入り検査を行った。

 実際にEVMJ製の路線バスを運転していた、元運転手のAさんは「基本的に電気ですので、すべてコンピューター制御。EV MJって特にブレーキが特殊で、ブレーキはスイッチかっていうぐらいの感じ。普通の車で言うとブレーキを軽く踏めば軽く効いてくると思うんですけど、ブレーキの踏みの遊びが踏んで効きだすまでがかなりかかる。だからぐっと踏み込んでいかないとブレーキが効かないっていう印象」と振り返った。

 今年5月には東京港区のEVMJ製のコミュニティーバスで事故が発生。運転手が強くブレーキを踏み、乗客12人が転倒するなどし、けがをした。運航会社は「運転手の前方確認が不十分だった可能性がある」としつつも、車両に不具合がなかったかEVMJに確認を求めている。

 この事故についてAさんは「それ“回生ブレーキ”ちゃんと入れてたの?というところ」とコメントする。回生ブレーキとはEV車特有のブレーキシステムでフットブレーキとは違い、ガソリン車でいうところのエンジンブレーキのようなシステムだ。

 ただ、EVMJの車両はフットブレーキは効きづらいが回生ブレーキを常にONの状態にしておくとなぜかフットブレーキも効くという症状があったため、常に回生ブレーキのスイッチを常にONの状態にしておくように言われていたという。

 このブレーキの仕組みについてAさんは「非常に運転しづらかった。回生ブレーキを入れていればアクセルを離せば補助(回生)ブレーキがその段階でかかってくるので、またそれを入れっぱなしだと当然お客さんに軽くG(重力加速度)がかかる。お客さんにもあまり快適なバスではなかったと僕は思っている」と苦言を呈した。

 さらに、「EVMJの公表値でいけば200キロは1回の充電で走る。これを通常の営業路線を走っている状態でエアコンをつけて走っていると、100キロちょっとしか走らない。僕はこれは詐欺じゃないかっていう気はしますけどね」と指摘した。

 また様々な不具合があった場合、EVMJを通して製造メーカーである中国のウィズダムの担当者が来て対処していたという。Aさんは「正直な印象は、整備の人が来るっていうよりもパソコンを抱えた中国人の方が来てバスをいじってるっていうイメージ。改善されてるかどうかっていうと、正直言うと『う~ん』っていう感じ」と首を傾げた。

大阪メトロばかり悪者になっているが、国交省・環境省にも責任
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