■月2万ドルを稼ぐガーナ人実習生の素顔と目標
25歳のオスマンさん。ガーナでは大学卒業後、英語教師として働いていた。趣味は暗号資産のトレード。月に2万ドル以上も稼ぐことがあるという。
「(Q.日本で働く必要ないのでは?)いや、1カ所にじっと座っているのが嫌なんです。1カ所に座って全然動かないでいると、間違いなくダメになってしまう。トレーディング以外に何かするのが好きなんです」(オスマンさん、以下同)
左官業での手取りは月およそ13万円〜。家族への仕送りはせず、貯蓄へ。週末は市内の図書館に通う。
「(Q.寂しく感じるときはない?)いやちっとも。私は全然寂しがり屋ではありません。ガーナでも一人暮らしをしていたし。ただ家にいて、ゲームして、トレーディングして、食べて、寝るだけ。もう慣れたよ」
淡々としているオスマンさん。ただ、お金を稼ぐことの先に見据えるものがある。
「(ガーナの)不動産に投資したい。孤児院を建てたいし、ホームレスなど助けが必要な人たちの役に立ちたい。それが私の最優先です」
北海道千歳市の「瀧建設興業」。オスマンさんのことを知り、自分たちもアフリカ人を採用したいと動いた。2025年、ガーナとケニアからあわせて6人の技能実習生を受け入れる。
この会社では、様々な国の人材を積極的に集めている。現在働いているのは、ネパール、スリランカ、タイ、インドネシアなど14カ国の人たちだ。国籍がバラバラなことで日本語が彼らの「公用語」となり、コミュニケーションがスムーズに。日本人社員にとっても多様な文化や価値観に触れられ、メリットは多いという。
「外国人の方が合っているときがある。頭がいい」(日本人社員)
ここに、アフリカ人が加わる。瀧雄一社長は「かつて中国がそうで、ベトナムがそうで、インドネシアが今そうであるように、またいつかインドネシアから切り替わるタイミングが来る。それがアフリカだったらいいなと思っている」「どこまで拒否反応なく付き合えるか。日本人が」と話す。
ケニア人の採用と“送り出す側”の課題
