現地時間5月14日にウェンブリーで開催されたFAカップの決勝で、リバプールはチェルシーと対戦。PK戦にもつれ込む激闘を制して、リーグカップに続く今シーズン2つ目のタイトルを獲得している。
ただ、この試合で小さくないアクシデントがあった。突然ピッチに座り込んだエースのモハメド・サラーが鼠径部を痛めて、33分に負傷交代を余儀なくされたのだ。
守備の要であるフィルジル・ファン・ダイクも延長戦を前に膝の違和感でベンチに退いており、リバプールファンの間で騒然となった。
試合後、ユルゲン・クロップ監督は「ふたりと話したが、どちらも本当に大丈夫だ。大したことはない」とコメント。ファンを一安心させたが、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「火曜日のサウサンプトンへの遠征に2人が参加する可能性は低いだろう」と伝えている。
【動画】リバプールに激震!ピッチに座り込み、交代を余儀なくされるサラー
この報に色めき立っているのが、韓国のメディアだ。そう自国の大エース、トッテナムのソン・フンミンがプレミアの得点王争いをしており、1位のサラーと1点差の21ゴールに迫っているのだ。
『MoneyS』は「サラーが負傷交代、ソン・フンミンの得点王に青信号?」と題した記事を掲載。「ソンの得点王の可能性が一層高まった」と伝えている。
「ロッカールームに向かうサラーの表情は、それほど明るくなかった。鼠径部の怪我ということは、それだけ疲れが蓄積されたという意味だ」
同メディアは、今冬のアフリカ・ネーションズカップ以降、このエジプト代表FWのパフォーマンスが落ちていると指摘。「サラーは今シーズン、22ゴールを決めて得点王争いをリードしているが、アフリカ・ネーションズカップ以降の得点力が著しく低下した。その間、ソン・フンミンが恐ろしい勢いで追い上げ、いつのまにか1ゴールに迫った」とし、こう続けている。
「サラーがプレミアリーグの残り2試合に普通に出場できるのか疑問だ。リバプールは18日、サウサンプトンとアウェーゲームを行なった後、22日にウォルバーハンプトンとホームゲームを消化しなければならない。サウサンプトンは現在15位、ウォルバーハンプトンは8位で、サラーがいなくても、残った戦力でリバプールは十分に勝てると見られる。レアル・マドリーとチャンピオンズ・リーグ決勝を控えるなか、クロップ監督はサラーの出場を制限する可能性がある」
『MoneyS』は、「サラーとの差を1ゴールとしたソン・フンミンとしては、逆転、少なくともタイにする絶好の機会だ」と締めくくっている。
果たして、得点王争いはどんな決着を見るのか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部