日本代表MF遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)が、メディアのオンライン取材に出席。ブラジル戦を前に頼もしい言葉を残している。
日本は2日に札幌ドームで行われたキリンチャレンジカップ2022・パラグアイ代表戦で4-1と快勝を収めた。6日には国立競技場へと会場を移し、ブラジル代表と対戦する。
遠藤は東京オリンピックにもオーバーエイジ枠で参加し、シュツットガルトでも伊藤洋輝ともプレー。日本代表の現メンバーと一番多く同じピッチに立っていると思われる。とはいえ、本人は「あまり意識していなかった」とのこと。日本代表初出場となった伊藤に関しても「元々A代表に入ってもやれると思っていたので、心配はしていなかった」と語っている。
また、カタール・ワールドカップ(W杯)を前にベストメンバーで臨む強豪ブラジルを相手に対しても、臆することなくチャレンジしていきたいと力強い言葉を残した。仮に後手に回ったとしても、本大会でも追い掛ける展開となった場合を想定し、トライすることが重要性だと口にしている。
「ある程度前から行くということに関してはビビらずにやっていきたい。そのオプションを持てるか持てないかで、強豪国とW杯でやるときに(戦い方の幅が変わる)。(仮に)ビハインドになっても前から行くところを見せたいです」
「後ろの距離感、張っている(相手)選手に対しての難しさ、局面で勝たなければいけないというシチュエーションは絶対出てくる。そこはビビらずにチャレンジしたい」
「(ボールを奪った後は)まずは前を見ることが大前提で、カウンターに行けるのが良いですが、攻め急いでボールを失うとキツくなります。前の選手がボールを受けた時に前向きでプレーするのか、タメを作ってサイドに展開するか、バックパスをするのか。でも勇気は持ってもらいたいです」
「ドリブルで運んで時間を作ることはトップトップの選手はできるので、パスの選択肢を持ちつつも、ドリブルで運んだり、晒すことは必要になってくるので、そういう判断は持っても良いかなと思う」
個人としても2年連続ブンデスリーガトップのデュエル勝利数を記録している中盤の要は、ボールを奪うだけでなく、タメを作る、得点直結のラストパスを狙うなど、プレーに進化が見られる。チーム全体としても考え方の幅を広げ、意思統一を図っていきたいと考えているようだ。
もちろん、個としての対人守備も、ドイツでの自信を糧にどれだけ通用するかと確かめたいという気持ちがにじみ出ている。
「守備の部分ではデュエル、一対一でブラジル相手にどれだけボールを奪えるか。韓国戦では4-4-2にしていたので、間で受けてビルドアップに参加して、自分が関われば持ち込めるかなと思います」
「サイドのスピードある選手に対しては、サイドバックが一対一で対応しますが、出過ぎて真ん中を開けたくないというのはあります。が、サイドにボールが出て2-1で奪える時は積極的に奪いに行く姿勢を見せたいと思います」