クラブでは左SB、代表では中盤で起用されている

5日に行われたウェールズ対ウクライナのプレイオフ決勝。勝てばワールドカップ・カタール大会への切符を掴むことができるゲームで、1-0でウェールズが64年ぶりのW杯行きを決めた。

敗れたウクライナだが、ゲームの内容では勝っていたという声が多い。支配率は68%と高くオンターゲットは9本と何度もウェールズゴールに迫った。しかし守護神ウェイン・ヘネシーがこの日当たっており、9セーブとビッグセーブを連発。ゴールネットを揺らすことはできなかった。

このゲームで評価が高かったのはウクライナ代表のオレクサンドル・ジンチェンコだ。マンチェスター・シティ所属の選手で、21-22シーズンはプレミアリーグを制している。クラブでは左サイドバックの選手だが、代表ではインサイドハーフを務めており、2本の枠内シュートに、2本のキーパスを記録。守備面では3度のボール奪取に成功しており、攻守両面で輝きを放っている。英『90min』の採点ではウクライナ側では最高点となる7点を得ており、「多くの局面で違いを見せた」と高い評価を得た。

SNS上でもジンチェンコのインサイドハーフでのプレイを称賛する声は多かった。「ジンチェンコだけ別格」「インサイドハーフで使われるチームに行ったほうがいい」という意見も見られており、クラブでの中盤起用を期待する声が高まっている。

しかしシティの中盤はケビン・デ・ブライネやイルカイ・ギュンドアン、ベルナルド・シウバ、フィル・フォーデンとワールドクラスのタレントが揃っている。確かにジンチェンコも素晴らしいプレイヤーだが、シティで中盤での地位を確立するのは難しいかもしれない。

ミケル・アルテタ監督が率いるアーセナルに移籍すれば中盤でプレイする機会も増えるだろう。英『manchester evening news』によるとアルテタはジンチェンコを中盤の戦力として獲得したいと考えており、本人もプレイタイムを確保したいという思いはあるようだ。考えとしては両者一致しており、移籍となればウクライナ代表同様に中盤でプレイする機会も増えるだろう(データは『SofaScore』より)。