ポルトガル代表はマルティネス体制で再スタートを切る

FIFAワールドカップ・カタール大会では惜しくも準々決勝敗退となったポルトガル代表。フェルナンド・サントス前監督の後任は、元ベルギー代表指揮官のロベルト・マルティネス氏に決まったようだ。
 
2014年からフェルナンド・サントス体制が続いていたポルトガル代表。2016年にEURO初制覇を達成すると、2019年にはUEFAネイションズリーグの初代王者に輝いた。惜しくも今回のカタール大会はベスト8止まりとなったが、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFベルナルド・シウバ、MFブルーノ・フェルナンデスといったタレントたちをサントス監督がまとめあげてきた。
 
サントス監督の退任はカタール大会敗退後の昨年12月中旬に決定した。後任候補には現在リールを指揮するパウロ・フォンセカ監督や、ローマのジョゼ・モウリーニョ監督の名前などもあがっていたが、この度、ロベルト・マルティネス氏が代表チームの新指揮官だとポルトガルサッカー連盟が発表している。
 
マルティネス監督もサントス監督と同様にベルギー代表で長期政権を築いた人物だ。2016年5月にエヴァートンの指揮官を解任されると、同年8月からベルギー代表の指揮官に就任。2018年ロシア大会ではチームを史上初の3位入賞に導いたが、今回のカタール大会はグループステージ敗退となり、その後、退任が発表されていた。
 
ポルトガル代表指揮官に就任したマルティネス監督には、EURO2024までにチームの完成度を高めることが求められるだろう。ベルギーにもMFケビン・デ・ブライネやFWエデン・アザール、FWロメル・ルカクといったタレントたちがいただけに、個の能力を最大限に活かすチーム作りという面では通じる部分があるはず。カタール大会中にはベルギー代表の内紛なども噂されたため、統率力にはやや不安もあるが、どのようなチームを作り上げていくのか注目だ。